夏、朝の3時半、山本さんは船を出発させる。この日の海は荒れ模様。マグロ漁には持って来いの状況だという。夏特有の霧は薄い。波は高い。イカの疑似餌を海へ入れる。船尾に固定する糸。つなぎの糸が音を上げて切れるので、マグロがかかったことを教えてくれる。山本さんはキャビンからマグロを探す。海鳥の群れが現れた。海鳥の群れの下にはマグロがいる。船をゆっくり近づける。マグロの当たりがきた。山本さんの目の上には傷ができていた。糸が巻き上げ機に挟まり絡まった。マグロは暴れている。山本さんは船の向きを変えて、巻き上げ機を動かす。電気ショッカーの準備をした。マグロまで75mとなった。マグロは船の下に逃げようとしている。マグロまで25mとなり、電気ショッカーを入れた。鈎を準備した。そのときマグロが姿を現した。