一般企業の社員食堂でステーキが190円で食べ放題である。物価高の中、あえて太っ腹企画を打ち出したのは広島県福山市にある金属部品メーカー「キャステム」である。ステーキ食べ放題の日は60kg以上の肉を用意し、米は約30kgを炊く。ほとんどの社員が食堂を利用するため、厨房には数え切れないほどの丼が並ぶ。キャステム料理長・森下由教さんは「社長が『社員に温かいご飯をおなかいっぱい食べさせたい』という気持ちから始まった」とコメントした。6年前に社長の“鶴の一声”から始まった企画は食材の仕入れ方法などを工夫して節約し浮いた予算で豪華メニューを可能にしているという。これまでにマグロの解体ショーを企画し鉄火丼を振舞った他、骨付きチキンやちらし寿司などが食べ放題として実施された。究極の社員食堂が出来たことで部署間の交流が活発になり仕事が円滑に進むようになったという。