ウィリアム皇太子がアフリカへの特別な思いを明かした。1997年、母・ダイアナ元妃が亡くなり、悲しみに暮れるなか、世界中の人々の視線から逃れたかった15歳の王子は、英国から遠く離れたアフリカの地で安らぎを見いだしたという。特別な場所を訪れたのには、もう1つ大きな理由があった。ウィリアム皇太子が2020年に立ち上げたアースショット賞は、環境保護に取り組む人々を表彰するもので、今年は南アフリカで授賞式が行われた。この賞のアイデアを思いついたのも、6年前にアフリカ・ナミビアを訪れた時だったという。授賞式の前には大自然の中で、15組のファイナリストと対面し、それぞれの取り組みに耳を傾けた。さらに環境問題に関心を持つ120人の若者と対面し、熱く思いを語る場面もあった。授賞式当日、ウィリアム皇太子はグリーンカーペットを歩き会場に入ると、式典が始まるまでの間も参加者らと熱心に語り合った。2月にがんを公表した妻・キャサリン妃の現在の様子についても明かした。ウィリアム皇太子は「妻はとても元気。この1年、驚くほど頑張っていた」と話した。ウィリアム皇太子は南アフリカでの4日間で、環境問題への思い入れの強さを見せた。訪問中、ウィリアム皇太子の手首が注目され続けていた。そこには3人の子を持つ父親らしいストーリーが秘められていた。