イラン・テヘランで5日、イラン大統領選挙の決選投票が行われた。改革派でイラン議会元副議長のペゼシュキアン氏と保守強硬派で最高安全保障委元事務局長のジャリリ氏によって争われる。ペゼシュキアン氏は資格審査で改革派の有力候補が相次いで失格となる中、唯一の改革派として受け皿になったとみられ、先週の1回目の投票で1位になった。一方2位だったジャリリ氏は強硬路線の継続を訴えている。選挙の争点の一つは欧米との関係にあり、ペゼシュキアン氏は制裁の解除へ向け関係改善を訴えている一方、ジャリリ氏は対立のままでも産業の育成などで制裁を克服できると主張している。また、別な争点としては、女性が公共の場で着用を義務付けられている「へジャブ」について。ペゼシュキアン氏が厳しい取り締まりを批判し、見直しを訴える一方、ジャリリ氏は厳格な着用を続けるべきとしている。保守強硬派が一定の固定票を持つのに対し、改革派はどれだけ浮動票の取り込む事ができるかがカギで、投票率にも注目が集まっている。大勢は明日にも判明の見通し。