イランの大統領選挙は、今年5月にライシ大統領がヘリコプターの墜落事故で死亡したことに伴うもので、1回目の投票で上位だった2人による決戦投票が5日に行われた。ペゼシュキアン氏は、立候補の資格審査で改革派の通力候補が相次いで失格となるなか、唯一の改革派として「受け皿」になったとみられ、1回目の投票で1位になった。経済制裁の解除を目指し、欧米との関係改善を訴えている。ジャリリ氏は保守強硬派で、”欧米と対立したままでも国内産業の育成などで経済制裁を克服できる”として、強硬路線の継続を訴えている。決戦投票で保守強硬派は一定の固定票が見込まれる一方、改革派は、”投票率が上がれば有利”とみられていて、 開票作業が順調に進めば日本時間の今夜までに大勢が判明の見通しだ。