キツネザルの祖先は6000万年前、アフリカ大陸からマダガスカルにやってきた。当時も今と同じように定期的なサイクロンがアフリカ東海岸を襲っていたと考えられている。大量の雨で氾濫した川が木々を海に流した。中には穴に避難していたキツネザルもろとも流された木もあり漂流の果てにマダガスカルに流れ着いたと考えられている。DNAの分析ではキツネザルの祖先がアフリカにいたことがわかっている。ネズミキツネザルはエサが少なくなったり気温が下がったりすると自らの休眠状態に入る。この能力のおかげでキツネザルの祖先はマダガスカルに渡ってくることができたと考えられている。