東京大会の男子100mバタフライ視覚障害のクラスでワンツーフィニッシュした木村敬一と富田宇宙。2人の強力なライバルはウクライナ・ダニーロチュファロフ。東京大会後、症状が進行して2人と同じクラスになった。チュファロフはウクライナ・マリウポリで生まれ育ち、ロシアによる侵攻で夫婦で暮らしていた住居は破壊されこれまで獲得してきた数々のメダルも失った。チュファロフは「私にとってパラリンピックは5回目だが今回は特別。私たちが生きていること、強いこと、勝てることを示したい」と話す。一方、木村はチュファロフに対抗するため泳ぎのフォームを抜本的に見直し、レース後半の原則を敷設ための効率の良い泳ぎを目指した。富田はもともとの強みである店舗の良い泳ぎを目指してきた。