NATO(北大西洋条約機構)のルッテ事務総長は就任後、初めてロシアによる軍事侵攻が続くウクライナを訪れ、ゼレンスキー大統領と会見を行った。ルッテ氏は、NATOとしてウクライナへの支援を強化していく姿勢を強調。これに対しゼレンスキー大統領は、ルッテ氏の訪問に謝意を示すとともに「ロシアの『テロ行為』に終止符を打つために必要なのは、パートナーたちのさらなる決意だ。ロシアのミサイルや無人機を撃ち落とす必要性を説得し続ける」と訴えた。その上で、より射程の長い兵器をロシア領内への攻撃で使う許可を求めた。今月12日には、欧米などの国々がウクライナ支援を協議する首脳級の会合がドイツで開かれる予定で、ゼレンスキー大統領は、ロシアの侵攻を終わらせるために作成したとする「勝利計画」について各国と協議し、具体的な支援につなげたい考え。