15日まで開かれたミュンヘン安全保障会議。会議の大きな焦点となったのは冷え込んだ欧米関係の行方。アメリカのルビオ国務長官は融和的な姿勢を強調した一方で防衛力の強化を求めた。アメリカの国家安全保障戦略ではヨーロッパに対してアメリカに依存しない安全保障環境を整えるべきだとしていて、移民政策や言論の自由をめぐる状況を非難し文明の消滅のおそれがあると指摘している。イギリスのエコノミスト誌は米は欧州に温かい言葉をかけたが強い冷え込みは残ったままだと指摘している。ヨーロッパ側からは安全保障でのアメリカ依存からの脱却を目指す発言が相次いだ。EUのフォンデアライエン委員長は自らの手で領土が経済などを守る必要性を強調した。ドイツのメルツ首相は欧州の防衛力を強化する必要があるとしてフランスと欧州の核兵器による抑止力について協議を開始したことを明らかにした。EUは先月17日に、ブラジルなどが参加する共同市場メルコスールと自由防衛協定に署名し、27日にはインドとの自由貿易協定の交渉を妥結させた。ポリティコは欧州で中国への依存を減らすデリスキングがアメリカにも当てはまるようになってきたと伝えている。
