帝国データバンクの調査によると、来月値上げする食品が2105品目となることがわかった。前年比約5倍となっている。調味料が1445品目、酒類・飲料が206品目、菓子が196品目、加工食品が117品目となっている。原材料の価格高騰に加え、光熱費の上昇による生産コスト増加などが複合的に重なったことが理由。また卵の高値も続いており、今月東京地区で取り引きされた卵の卸売価格はMサイズ1キロあたり340円で、5か月連続で300円を超えた。農林水産省は去年秋から今年初めにかけての鳥インフルエンザの影響で卵の供給量回復に時間がかかっているためとしている。今後の価格については、供給量の回復にはまだ時間がかかるとみられ需要の動向に左右されるのではという。高値が続くコメは1か月前に随意契約の備蓄米の販売が始まったが手に入りにくい状況が続いている。都内に5店舗を展開するスーパーでは足立区の店舗で今月27日に販売を開始したところ2時間ほどで用意した50袋が売り切れたという。まだ備蓄米が入荷していないスーパーもあり、仲介会社から来月7日の週に納入できるかもしれないとの連絡があったという。宮城大学 大泉一貫名誉教授は、需給均衡あるいは過剰の可能性がある、7月に入ると3000円台半ばを目指して価格は下がっていくと考えていると話した。