ニューヨークで慢性的な渋滞の緩和を目的に、マンハッタン中心部に乗り入れる車両に米国初となる「渋滞税」が導入された。道路の上のカメラとセンサーで車両情報を読み取って渋滞税を徴収する。マンハッタン中心部を走行する乗用車で9ドル、およそ1400円、バスやトラックは14ドル40セント、およそ2300円の渋滞税を導入した。交通渋滞の緩和や温室効果ガスの削減が目的で、税収はバス路線の拡充や地下鉄改修などにあてる方針。渋滞税をめぐっては去年6月の導入を予定していたが、物価高を考慮して先送りされていた。米国メディアは、トランプ次期大統領が「企業に打撃を与える」などと反対していることから、トランプ次期大統領就任前の「駆け込み導入」との見方を示している。