「太陽フレア」と呼ばれる太陽表面の巨大な爆発現象で地球の磁場が乱れる磁気嵐が観測されている。太陽フレアのエネルギーはすさまじく、1度で人類が使う電力の数十万年分に相当するほど。今月8日からきのうにかけ、最大クラスに分類される巨大な爆発が6回にわたって発生した。太陽フレアによって注意が必要なのが地球の磁場が乱れる現象「磁気嵐」。今後、数日にわたって通信衛星やGPSなどに影響が出るおそれがあり、情報通信研究機構が注意を呼びかけている。こうした中、世界各地で観測されているのがオーロラ。ドイツやスイスでも幻想的な光のカーテンが見られた。オーロラは、地球の周辺を飛び交う高エネルギーの粒子が大気とぶつかったときに光を放つ現象で、通常は北極や南極など緯度の高い地域でしか見ることができない。しかし、今回のように太陽フレアによって磁気嵐が発生すると、オーロラの活動領域が広がり、緯度が低い地域でも観測できる可能性があるという。