2024年5月11日放送 21:00 - 22:00 NHK総合

サタデーウオッチ9
認知症進行どう抑制▼インプレゾンビ▼米大統領選余波すでに

出演者
伊藤良司 西川典孝 林田理沙 久保井朝美 ホルコムジャック和馬 豊島実季 荒木さくら 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像の後、オープニングの挨拶。

(ニュース)
「太陽フレア」磁場に乱れ 通信衛星など影響のおそれ

「太陽フレア」と呼ばれる太陽表面の巨大な爆発現象で地球の磁場が乱れる磁気嵐が観測されている。太陽フレアのエネルギーはすさまじく、1度で人類が使う電力の数十万年分に相当するほど。今月8日からきのうにかけ、最大クラスに分類される巨大な爆発が6回にわたって発生した。太陽フレアによって注意が必要なのが地球の磁場が乱れる現象「磁気嵐」。今後、数日にわたって通信衛星やGPSなどに影響が出るおそれがあり、情報通信研究機構が注意を呼びかけている。こうした中、世界各地で観測されているのがオーロラ。ドイツやスイスでも幻想的な光のカーテンが見られた。オーロラは、地球の周辺を飛び交う高エネルギーの粒子が大気とぶつかったときに光を放つ現象で、通常は北極や南極など緯度の高い地域でしか見ることができない。しかし、今回のように太陽フレアによって磁気嵐が発生すると、オーロラの活動領域が広がり、緯度が低い地域でも観測できる可能性があるという。

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季節外れの暑さ 30℃超のところも

きょうは全国的に晴れて気温が上がった。米作りが盛んな埼玉県加須市では、およそ160人が田植え前の水田を走って足の速さを競った。全国的に高気圧に覆われたきょう、最高気温は長野市で31.8度、金沢市で30.7度などと真夏並みの暑さとなった。季節外れの暑さの中、屋外でさまざまな催しが開かれた。参加した人たちは、日ざしが照りつける中、帽子やうちわなどで熱中症対策をしていた。きょう夏日となった千葉県成田市。成田山新勝寺ではおよそ500人が踊りを奉納。日ざしが照りつける参道をおよそ1キロ練り歩いた。踊り手たちのために設けられたのが給水ポイント。見物に訪れた人たちにも水が配られた。

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この暑さの中、運動会も。富山県南砺市の五箇山地区で開かれたのは、小学生から高校生までが一緒に競い合う地区の風物詩、合同運動会。実は5月に開かれることが多い運動会。SNSでは、きょう運動会に参加したという人たちの暑さを訴える投稿が相次いだ。10年ほど前、専門家が全国の公立小学校の開催日を調べたところ、最も多く開かれた日が5月だったのが24の都県に上った。大同大学・渡邊慎一学長「秋に開催する場合、大体10月ぐらいが多いが、9月のあたまから練習が始まるところが多い。9月のあたまは残暑が厳しい。まだ夏。熱中症の観点からは危険」。ただ、この時期の開催でも注意が必要だという。渡邊学長「環境省の熱中症予防サイトで暑さ指数の予測値が出ているので、それを確認してもらうのが第一歩」。一方、あすからあさってにかけては低気圧や前線の影響で、西日本から北日本の広い範囲で大気の状態が不安定になり、東日本や北日本を中心に大雨のおそれがある。気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に警戒するよう呼びかけている。

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認知症対策で治療薬 専門外来に相談相次ぐ

徳島大学病院では、新しい薬での治療を進めるため、先月、専門外来を設置した。専門外来を設置した徳島大学病院・脳神経内科・科長・和泉唯信教授。去年12月から保険適用となった薬「レカネマブ」について問い合わせが相次いでいるという。レカネマブは、認知症の原因の1つアルツハイマー病の原因物質を取り除き進行を押さえるための治療薬。専門外来には連日のように相談があり、このおよそ1か月で40件以上寄せられている。レカネマブを投与できるのは全国でおよそ250の医療機関に限られている。過去の病気から副作用の危険性が高いかなど検査を行って投与するか判断する。徳島大学病院ではこれまでに10人に検査し投与されたのは5人。アルツハイマー病ではない人や認知症が一定程度進んでいた人は投与しなかった。投与した人への実際の効果が分かるのはこれからだという。今週、公表された国の推計。認知症の高齢者(推計):2040年・584万2000人。2040年には高齢者の約15%、6〜7人に1人が認知症になるとされている。

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認知症をめぐり、イヌが鍵となる研究結果も出ている。東京都健康長寿医療センターなどのグループの研究によると、犬を飼っている高齢者は、飼っていない人と比べて認知症を発症するリスクが40%低くなっていたという。また、認知症対策の1つとしてコミュニケーションが有効とされているが、神奈川県横須賀市の高齢者施設では、開設した12年前から犬などのペットを連れて入所できる。自然とコミュニケーションの機会が増える。認知症対策で始めたものではないが、入所者に変化を感じるという。

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イヌ国立環境研究所東京都健康長寿医療センター横須賀市(神奈川)認知症

地域ぐるみの対策も始まっている。静岡県伊東市で介護事業所と連携して去年から進めているのが、共同の農作業。軽度認知障害や初期の認知症と診断された人たちが週に一度集まる。他者との関わりを意識することで認知症の進行を遅らせる効果を期待している。徳島大学病院・和泉教授は、「周囲の人がやみくもに押しつけるのではなく、その人自身がやりたいことを始めたり、継続したりすることが大切だ」と話していた。

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あすは”母の日”今年はどうします?

東京都千代田区の花屋。あすは母の日。今、花の選び方多様化している。カーネーション以外のものを贈る人も多いという。「あじさい」は楽しめる期間が長く、鉢植えなどで翌年も楽しめると人気。スタッフ・櫻井崇子さん「毎年同じものではなく、違うものを贈ろうと。サプライズも含めて選んでいると思う」。東京・池袋のデパート。取材中、多く見かけたのは親子で一緒に買い物をする姿。新型コロナの5類移行から1年経ち、トレンドが変わってきているという。販売促進部・石井朋史担当課長「ことしはお母さんと会って渡す。直接会うことが、すごく大きな流れ」。外出する機会が増える中、紫外線対策ができるグッズなどが人気だという。母の日はあすだが来月には父の日が控えている。ショッピングサイトのアンケートでは、「父の日にはプレゼントを贈っていなかった」「忙しくて贈れなかった」などの声も。最近では、父の日の分もまとめておそろいのプレゼントを贈ることが増えていて、そろいの部屋着などは取り扱いが去年のおよそ3倍に。

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デジボリ
”インプレゾンビ”投稿者に直撃!実態は…

SNSで閲覧数を稼ぐ「インプレゾンビ」と呼ばれるアカウント。能登半島地震から急激に増え、その投稿は今も続いている。今回、その投稿者をパキスタンで直撃した。Xの画面のイメージ(インプレゾンビによる投稿)を紹介。インプレとは、インプレッション=閲覧数のこと。この閲覧数を集めることは投稿者にとって広告収入を得ることにつながる。そのため注目を集めている投稿に便乗し、まるでゾンビのようにむらがるので、「インプレゾンビ」と呼ばれている。あらゆる手を使ってインプレッションを稼ごうとするため問題も起きている。ことし1月の能登半島地震の際の投稿(偽情報)を紹介。災害時にデマが拡散されると正しい情報が分からず大きな混乱につながりかねない。ほかにもインプレッションを稼ごうとよく見られている投稿に、無意味な返信を繰り返したりもする。今回、意味の分からない不自然な投稿をした人に直接、話を聞いた。

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Xインプレゾンビパキスタン

「インプレゾンビ」と呼ばれるアカウント。投稿者に話を聞いた。投稿者を探してたどりついたのはパキスタンの最大都市カラチ。お菓子など販売する店で働いている、30代の男性。男性がインプレッション=閲覧数を稼ぐことに興味を持ったのは、Xが去年の夏に導入したある仕組みがきっかけだった。Xの利用者は、投稿の下に表示される広告の閲覧数に応じて収益を得ることができる。ただ、そのためには事前にクリアしなければいけない3つの条件がある。収益を得る条件:有料サービスに加入、閲覧数計500万件以上(過去3か月の投稿全体)、フォロワーが少なくとも500人。こうした条件を満たすために男性が目をつけたのが日本語での投稿。ことし1月、能登半島地震と羽田空港で起きた航空機どうしの衝突事故に関する投稿に、海外からも多くの人が返信し、閲覧数を集めていたことに気が付いたという。男性は、翻訳機能を使って英語から日本語に変換したり、ほかの人の投稿内容を意味も分からずにコピーしたりして投稿。地震が起きてから1週間で稼いだ閲覧数は200万件に上った。男性は2人の子どもを育てているが月収は日本円で8000円程度。生活が厳しい中、Xからの収益が今後、得られることを期待して投稿を続けるとしている。

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”インプレゾンビ”実態は 中継 現地の記者に聞く

イスラマバードから中継。取材したイスラマバード支局の松尾恵介記者に聞く。取材した男性は、友人の中には日本円で8000円前後を稼いだ人もいると話していた。この額、決して小さくはない。パキスタンでは平均世帯月収が2万円程度といわれている。また、深刻なインフレが続き仕事が見つからない人も多くいる。一方で、日本で問題になっていることをどう思うかとただしたところ、男性は不適切な投稿をしたことを申し訳なく思っていると謝罪した。今後も投稿を続けるということだが、内容については健全なものにしたいと話していた。テクニックを教える動画がネット上で出回っているほか、オンラインの情報交換会も行われている。ただ、こうした日本語の投稿はパキスタンだけでなく、隣のインドをはじめUAEなど南アジアや中東でも見られている。パキスタンのシンクタンクでSNS事情を研究する専門家は、今後もとりわけ途上国や新興国で閲覧数稼ぎの投稿を行う動きは続くと指摘していた。

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”インプレゾンビ”投稿者に直撃!実態は…

多くのインプレゾンビが日本語で投稿する理由。それは日本でのXの利用状況にある。XのCEO・リンダヤッカリーノ氏が去年12月に投稿した文章。日本では1日4000万人以上、合計15億分以上Xを利用している」と発信。世界的に見てもとても多い。Xはどういった対策を行っているのか。Xは、規定で収益のために自然災害を利用したり虚偽の投稿をしたりすることを禁止。また、違反が判明した場合は収益が分配される対象から除外されたり、そんな中でもアカウントが凍結されたケースもあった。一方で専門家は、今も投稿は続いていることから対策はまだ不十分だと指摘している。

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(ニュース)
エネルギー政策 主張対立 広がる波紋

投票日まで半年を切った米国大統領選挙。党の指名獲得が確実なバイデン大統領とトランプ前大統領が競り合っている。支持率(リアルクリアポリティクス):バイデン氏44.9%、トランプ氏46.1%。各種の世論調査の平均で1ポイント余りの差ときっ抗していて、数字の上ではトランプ氏が僅かに上回っている状況。そのせめぎ合いに世界は無関係ではいられない。主な争点:移民、エネルギー環境、外交安全保障、インフレ、ウクライナ、中東情勢。中でも、どちらが勝利するかで大きく変わると見られているのがエネルギーと環境分野の政策。選挙戦を意識して打ち出されたある措置が、日本を含め世界に影響を与えかねない事態となっている。

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アメリカ合衆国大統領選挙ジョー・バイデンドナルド・ジョン・トランプリアル・クリア・ポリティクス

雇用を生み出すとして天然ガスや石油産業を後押しするトランプ前大統領。業界から多額の献金を集め選挙運動を進めている。トランプ氏の側近が集まる保守系のシンクタンクでエネルギー分野を専門とするカーラサンズ氏。トランプ氏が大統領になったらどんな政策を取る可能性があるのか聞いてみると、「トランプ氏は(バイデン政権下の)数多くの規制を解除するだろう」と話した。トランプ氏の主張に対して若者で作る環境保護団体などは反発。こうしたトランプ氏とは対照的に、気候変動対策を重視する姿勢を示してきたのがバイデン大統領。ことし1月ある措置に踏み切った。それはLNGの輸出の一時凍結。LNG(液化天然ガス)が地球環境に及ぼす影響について調べるため、新たに輸出の許可を出すことを一時的に停止すると発表した。選挙イヤーのことし、若者などへの支持拡大をねらっていると見られている。しかし、この措置。米国からLNGを輸入しているヨーロッパや日本に衝撃を与えている。日本の経団連などは、バイデン大統領に対して決定を見直すよう強く求めた。ロシアによる不当なウクライナ侵攻の余波の中、日本とEUはエネルギー安全保障上、米国産のLNGの輸入に大きく依存している。バイデン大統領の決定についてエネルギー問題に詳しい専門家・ダニエルヤーギン氏は「念頭に置くべきは、米国は選挙の年であり、今は選挙が(政策を含め)すべてを支配しているということ」と話す。2人の候補者の主張が真っ向から対立する中、波紋は世界に広がっている。

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アイオワ州(アメリカ)ウィスコンシン州(アメリカ)カーラ・サンズ Xジョー・バイデンドナルド・ジョン・トランプニューヨーク(アメリカ)ユナイテッド・ステイツ・スチール・コーポレーション日本経済団体連合会日本製鉄欧州連合液化天然ガス
トランプ氏「外交・安全保障」前政権の元高官に聞く

日本にとって影響が大きいのが外交安全保障。バイデン政権は安全保障面で日本との関係を強化し、これを実績とアピールしているが、仮にトランプ氏が大統領に返り咲いた場合どうなるのか。トランプ政権で国防戦略の立案に携わった元高官に聞いた。エルブリッジコルビー氏。安全保障の専門家で、トランプ氏が勝利すれば政権入りする可能性も指摘される人物の1人。トランプ氏が外交政策で重視するのは、米国第一主義。米国国民の利益になるかどうかだという。そして、集中すべきは軍事力を急拡大する中国への対応だと主張。トランプ氏は、それを最も重視するだろうと分析する。その中で日本にはどう向き合う可能性があるのか。コルビー氏は、トランプ氏の代弁者ではないとしながらも、ビジネスライクつまり実益を重視した対応を求める可能性を指摘する。エルブリッジコルビー氏「記念撮影や首相の議会訪問だけでなく、軍事力を提供する必要がある。(日本は)正しい方向には向かっているが、あまりにも遅すぎる」。

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ドナルド・ジョン・トランプ
米大統領千 揺れる世界 日本どう向き合う?

大統領選挙で揺れる米国に日本、そして世界はどう向き合えばいいのか。専門家に話を聞いた。訪ねたのは、国際政治学が専門の京都大学の中西寛教授。中西教授「米国の内政、選挙によって政策がぶれることは、日本にようなエネルギーを依存する国にとって、考えなければいけない変数が大きく増える。米国はどういう方向になっても、対応できるように備えていくことは必要」。一方で、安全保障政策を巡っては、選挙結果にかかわらず米国の世界の中での立ち位置は長期的には変わっていくのではないかという。中西教授「特に中国や北朝鮮との関係において、日本がまずできることをやる。米国はそれを後ろから支えるという傾向になっていくのではないか」。その上で、世界は新たな秩序を作らなければならず、日本もやるべきことがあると指摘する。中西教授「ウクライナに対するロシアの侵略、ガザに対するイスラエルの侵攻。いずれも、ひとつの立場で説得して世界をまとめることはできない状況。今できるのは、そういう事態を率直に受け止め、様々な状況に備えながら、長い目で見て新しい秩序をつくり上げていく。その上で日本が知的な意味でのリーダーシップ、説得をすることが日本に課せられた課題だと思うし、日本に本来的にできることではないか」。中西教授は、日米同盟が日本外交の基軸であることに変わりはないものの、世界情勢が複雑化する中で、今後は米国だけでなく韓国やオーストラリアなど価値観を共有する国との関係を強化して、新しい秩序の構築に向け、日本がどのような役割を果たせるかが問われていると指摘していた。

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(気象情報)
気象情報

全国の気象情報を伝えた。

(スポーツニュース)
筒香の復帰に沸く横浜!

筒香嘉智は、5年ぶりに古巣DeNAに戻り、月曜日の復帰初戦には早速逆転スリーランを打った。きのう、球場内(横浜スタジアム)のグッズショップには長蛇の列が。お目当ては復帰後初めて店頭に並ぶ筒香グッズ。ユニホームなどが飛ぶように売れていく。首位、阪神を迎え撃つ。DeNA11−9阪神(横浜)。DeNA・筒香嘉智は日米通算で225本目となる決勝ホームラン。DeNA・筒香嘉智のコメント。

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中川颯京田陽太横浜DeNAベイスターズ横浜スタジアム筒香嘉智蝦名達夫近本光司阪神タイガース
巨人投打の中心 役割果たす

巨人4−3ヤクルト(神宮)。巨人・菅野智之は、史上60人目の通算1500奪三振を達成。

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岡本和真明治神宮野球場村上宗隆東京ヤクルトスワローズ菅野智之読売巨人軍
広島 九里 今季初勝利なるか
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