ASEAN外相会議が昨日ラオスで開かれ、2年以上欠席が続いていたミャンマーから外務省の高官が参加した。ミャンマーでは少数民族の武装勢力が攻勢を強めており、シンガポールCNAはこの状況が1つの理由となり、ミャンマー軍側がASEANとの融和に動いたとの見方を伝えている。3年ぶりに出席したミャンマーの外務省上官に注目が集まった。ASEANはこれまで一貫してミャンマー軍トップのミン・アウン・フライン司令官や軍事政権の外相を招待しない姿勢を貫いていた。非政治的な代表者に限って参加は認めるとしていたが、ミャンマー軍事政権はこれに反発して、これまで2年以上欠席を続けていた。去年10月、3つの少数民族の武装勢力がミャンマー国軍に対して一斉攻撃を開始した。攻撃は組織的で、長期にわたりミャンマー軍事政権にとってこれまで最大の驚異となった。2023年10月27日に一斉攻撃が始まったが、これで自信を失ったことが一つの理由になって、ASEANとの融和に動いたと思うとのこと。ASEAN側もラオスが中心となってミャンマー側が一定の譲歩をすれば、ASEANとしても歩み寄ろうとする姿勢をみせた。ミャンマーの民主派勢力が樹立した国民統一政府は、これまでASEANに反発して会議に出席してきた軍事政権が譲歩したのは、いよいよ追い詰められてる証拠だとしている。会議後の記者会見で、議長を務めたラオス外相はミャンマーはASEANの不可欠なメンバーであり、対話を続けることが重要だと述べた。