パリオリンピックの開会式まであと44時間。会場のセーヌ川周辺ではテロに備えた厳重な警戒体制が敷かれている。二村伸専門解説委員が「(開会式が)競技場の外で行われるのは夏の大会では初めてだということで、主催者側は独創的でオリンピック史上最も記憶に残る開会式にしたいとしている。テロ対策が最大の課題で、開会式当日は4万5千人の警察官などが警備にあたる。上空は広い範囲で飛行が禁止され、ドローンやAIを使った監視も行われる。フランスでは4月と5月にオリンピックを狙ったテロを計画した容疑者が相次いで逮捕された。またパリでは9年前、IS=イスラミックステートのメンバーによる襲撃によって130人が死亡するテロが起きている。それだけにテロへの警戒レベルは最高水準に引き上げられている。オリンピックでのテロといえば1972年のミュンヘン大会でイスラエル選手団が選手村でパレスチナ武装組織に襲撃される事件が起き、選手団11人、警察官が犠牲になった。96年のアトランタ大会では市内の公園で爆破テロが起き、2人が死亡、111人が怪我をした。サイバー攻撃もこれまで以上に脅威となっている」とスタジオで述べた。