ミュンヘンのモーターショーでは出展した750社のうち中国企業が75社で前回の2倍以上に増加した。中国市場への投入前に新車を披露する中国メーカーも相次いだ。BYDもヨーロッパ向けに開発した新車2台を発表した。低価格ではなく技術とデザインで勝ち残りを目指している。各社がEVに力を入れる背景にはEUが2035年にエンジン車の新車販売を事実上禁止する方針を示しているためである。中国メーカーの進出はEV車の充電設備まで及んでいる。バッテリー交換ステーションでは残量の減ったバッテリーを乗ったまま交換できる。中国の新興メーカーではドイツに7箇所あるステーションを年内に20箇所に増やす計画である。ドイツは国をあげてEVシフトを進めている。メルセデス・ベンツは大胆なデザインのスポーツカーを披露した。フォルクスワーゲンは人気の小型車のEVモデルを発表した。BMWはEV開発の標準となるコンセプトカーを披露し2年で6つのモデルを販売する計画である。日本メーカーも力を入れていく方針である。トヨタは2030年までにヨーロッパで販売する新車をすべてEVを含む電動車にするとしている。