アメリカのトランプ大統領が医薬品への関税率が200パーセントになる可能性を示唆したことについて、オーストラリアが敏感に反応している。医薬品が主要な輸出品であり、その40パーセントはアメリカ向けのためだ。オーストラリア政府は対応を迫られている。トランプ大統領はアメリカ国内の製造業の復活と、税収を増やすため、意思を固めている。輸入される銅に関税を課すと発表。次は医薬品だと示唆。ラトニック商務長官は、医薬品と半導体に対する調査が今月末に終わり、大統領が方針を決めるという。大統領は製薬会社に製造をアメリカに移すようよびかけ、さもなければ、200パーセントという極めて高い関税になると述べる。オーストラリアの製薬会社はアメリカは重要な市場だという。年間20億オーストラリアドル以上となる。メルボルンに本社を置くCSLが最大手。アメリカにも大規模な拠点がある。財務相はいま関税について情報を集めているという。オーストラリアの医薬品購入補助制度を貿易交渉の材料にするつもりはないという。アメリカ政府が、自国に有利なルールにしようとしている。首相がトランプ氏との対面での会談をとりつけるまでは批判にさらされることになる。