ロシアのプーチン大統領が、日本時間の午後6時から始まった就任式に臨んだ。プーチン氏は日本時間午後5時50分すぎに大統領執務室を出ると、この日のために特別にデザインされた大統領専用車「アウルス」に乗車し、執務室からおよそ500m離れた就任式の会場であるクレムリン宮殿に到着した。クレムリン宮殿のホールで、プーチン氏は、上下両院の議員や企業のトップ、俳優など2600人の参加者を前に宣誓し、通算5期目の任期をスタートさせた。2000年に大統領にして以来、首相時代も含めて四半世紀近く、ロシアで実権を握り続けているプーチン氏。さらに2030年までの6年間、トップに君臨することになる。プーチン氏は今年3月の大統領選で、87%を超す史上最高の得票率で圧勝した。プーチン氏は「非常にクリーンな選挙だった」と主張する一方で、ウクライナへの侵攻反対を唱える元下院議員が中央選管から候補者登録を拒まれるなど、不公正さも指摘されていた。今回の就任式では、米国とEU加盟国の大半が就任式の出席を見送ったが、フランスは大使が出席する方針としている。一方、林官房長官は、就任式への招待がロシア側から直前に在ロシア大使館にあったものの、日本は出席しない方針を明らかにしている。