家電業界では、中古品などを修理した再生品の販売が広がっている。パナソニックは冷蔵庫や洗濯機など、自社の再生品を販売する事業を本格的に始めた。初期不良の製品や店の展示品を修理し、1年間のメーカー保証を付けて販売するほか、定額で貸し出す“サブスク”のサービスでも再生品の取り扱いを始めた。新品と比べて2割程度価格が安い製品もあり、ことし9月からは、取り扱いを現在の8種類から10種類に拡大するという。こうした家電の再生品は日立グループも販売しているほか、家電量販大手のヤマダホールディングスも中古品の修理・販売事業を拡大している。物価の上昇に加えて、メーカー各社の間で高級家電へのシフトが進む中、少しでも安く製品を手に入れたい消費者の間で再生品のニーズが高まっている。