東京・大井町駅のほど近く、飲食店がひしめく路地裏にあった「洋食ブルドック」。長年地元に愛され、ランチタイムは常に満席だった。看板メニューはボリューム満点の「メンチカツ」。当時の大きさは長さ20cm、重さは約700グラム。旨味を出すためチーズを練り込んでいるのがこだわり。店のメニューはデカ盛り。オリジナルのミートソースを絡めた「山盛りミートソーススパゲティ」や約700グラムの「巨大オムライス」も。厨房に立つのは2代目店主・鈴木謙さん。仕事の手が空くとお客さんにマジックを披露。店主を支えるのが妻・智子さん。昭和24年創業のブルドック、父の後を継いで2代目となった謙さんは34歳の時に智子さんと結婚。3人の子どもに恵まれた。創業当時、普通サイズだったメンチカツは記憶に残るがモットーの謙さんの代で大きくなり、その人柄とデカ盛りで多くのメディアに注目され、長く愛されてきた。