石破総理大臣がAPEC首脳会議に出席するため、南米・ペルーに向け出発した。石破総理は「APECはエンパワーメント、包摂、成長の3つがテーマとなる。」などと述べた。21の国と地域が参加するAPECはGDPの合計が世界の6割を占める巨大な経済圏で、一連の会議では自由で開かれた貿易や投資の促進のほか、持続可能な成長などをテーマに議論する。ペルーでの会議の期間中、石破総理は中国・習近平国家主席と会談する予定のほか、アメリカ・バイデン大統領と韓国・尹錫悦大統領との日米韓首脳会談なども開催される方向で、北朝鮮情勢などをめぐるアメリカ・韓国との3か国の連携を確認したい考え。そのあと訪れるブラジルではG20サミットに出席し、貧困や飢餓など途上国・新興国が抱える課題のほか、気候変動への対応などについて議論する。アメリカ大統領選挙で、自国優先主義を掲げるトランプ前大統領が勝利したことを受け、多国間協力の枠組みが軽視される懸念も出るなか、世界経済の安定に向けて各国が一致点を見いだせるかが問われる。