韓国では非常戒厳を宣言したユン・ソンニョル大統領の弾劾を求める議案を野党6党が提出し、国会できょう午後5時過ぎから議案の採決を行うための本会議が開かれた。議案の可決には与党「国民の力」から少なくとも8人の賛成が必要なことから与党議員の動きが焦点となっていたが、与党のほとんどの議員が投票しなかった。そしてウ・ウォンシク議長がきょう午後9時20分ごろ、投票した国会議員が200人に達しなかったことから投票が成立しなかったと述べた。議案は廃案となり、これによってユン大統領は職務を継続することになった。また、韓国の最大野党「共に民主党」の国会議員は今夜、記者団に対してユン・ソンニョル大統領の弾劾を求める議案を来週11日にも再び国会に提出する方針を明らかにした。そして来週14日に国会の本会議で採決を図るとしている。韓国の与党「国民の力」のハン・ドンフン代表はユン・ソンニョル大統領の弾劾を求める議案が廃案となったあと、記者団に対して「ユン大統領の退陣まで大統領は事実上職務から排除される」と述べた。