韓国・韓悳洙首相と与党代表は先ほど共同で会見を行い、一時、非常戒厳を宣言した尹錫悦大統領の早期退陣を改めて求めた。与党は自ら主導権を握る形で、大統領の退陣に向け、具体的に動き始めた形。会見で与党代表は「尹大統領が正常な国政運営ができないため、退くべきだというのが国民の大多数の判断だ」と指摘し、改めて大統領の早期退陣の必要性を訴えた。その上で「秩序ある大統領の早期退陣で、国民への混乱を最小限に抑えながら、自由民主主義を立て直す」と強調し、大統領の退陣を与党として主導していく意向を示した。尹大統領は、自らの任期について与党に一任するとしていて、これを受けて退陣に向け、与党として具体的に動き始めた形。与党代表は、尹大統領には退陣まで外交を含む国政に関与させないと強調した。一方、韓首相は「総理として重い責任を感じている」とした上で、「今の状況が早期に収拾されるよう全力を尽くす」と述べた。韓国メディアはきょう午後にも首相が閣議を開くと報じていて、与党側の方針を政府に伝達するものとみられる。
今回の戒厳を提案したとされる韓国・金竜顕前国防相が検察に内乱などの疑いで緊急逮捕された。金前国防相は今月3日の戒厳宣言後、使用していたSNSを巡り、証拠隠滅を図った疑いが指摘されていた。検察は金前国防相の携帯電話を押収するとともに、今朝から執務室などの家宅捜索に乗り出していて、事態の全容解明を急いでいる。
今回の戒厳を提案したとされる韓国・金竜顕前国防相が検察に内乱などの疑いで緊急逮捕された。金前国防相は今月3日の戒厳宣言後、使用していたSNSを巡り、証拠隠滅を図った疑いが指摘されていた。検察は金前国防相の携帯電話を押収するとともに、今朝から執務室などの家宅捜索に乗り出していて、事態の全容解明を急いでいる。