G20(主要20か国・地域)の外相会合が20日、南アフリカのヨハネスブルクで開幕した。ウクライナ情勢や中東情勢などが協議されるが、アメリカが会合を欠席する異例の事態となっている。20日に開幕したG20外相会合では、ウクライナ情勢や中東情勢などのほか、今年11月に南アフリカで開かれるG20サミットに向けて、貧困や気候変動対策に関する協議が行われる予定。日本からは岩屋外務大臣が出席し、ウクライナへの支援を続ける姿勢を強調するほか、新興国や途上国、いわゆる「グローバルサウス」各国の外相との個別の会談などを通じて、関係の強化を図りたい考え。一方、アメリカのルビオ国務長官は、議長国の南アフリカが白人に対し差別的な政策をとっているなどと批判し、会合を欠席している。“アメリカ不在”という異例な事態の中、ウクライナ侵攻の停戦に向けた協議などがどこまで行われるのかは不透明な情勢。