第172回芥川賞・直木賞の選考会が開かれ、芥川賞には安堂ホセ「DTOPIA」と鈴木結生「ゲーテはすべてを言った」が選ばれ、直木賞には伊与原新「藍を継ぐ海」が選ばれた。芥川賞に選ばれた安堂ホセ「DTOPIA」は、南の島で行われる恋愛リアリティーショーが舞台で1人の女性をめぐって世界各国を代表する男性たちが競い合う物語。鈴木結生「ゲーテはすべてを言った」は、ドイツ文学者・ゲーテの研究者の主人公が自分の知らないゲーテの名言と出会い、その原点を探し求める物語。直木賞に選ばれた伊与原新「藍を継ぐ海」は、自然科学を題材に日本各地の田舎町で大切なものを受け継ぐ人々の姿が描かれている。