安楽死当日を迎えたジュリアンはあまり寝付けなかったなどと明かした。ライフサークルの施設に向かったジュリアンは妹やリハビリ仲間たちと最後のひとときを過ごした。エリカから最終意思確認を受けたジュリアンは自ら契約書にサインした。スイスでは医師が患者に薬物を投与して安楽死させる積極的安楽死は禁止されているため、処方された致死薬を患者本人が体内に取り込むこととなる。ジュリアンは点滴に入った致死薬のストッパーを鼻を使って開ける練習を事前に行い、準備が終わると、同行してきたリハビリ仲間たちや妹、また電話で両親と最後の言葉を交わした。そしてジュリアンの安楽死は自らの手で実行された。