米国で開幕した世界最大規模のテクノロジー見本市「CES」。国内外から4500社以上が参加。最先端の技術が展示される中、ひときわ注目されているのが、スマートフォンのように機能をアップデートできる次世代の車。いま自動車メーカーだけでなく異業種も参入し、世界各国の企業が開発を加速。日本メーカーもその戦いに挑んでいる。IT大手・グーグルの関係企業が展示するのは、最新の自動運転タクシー。すでに米国の複数の州でサービスを展開。会社によると、人が運転するよりも低い事故率だという。中国メーカーのEV(電気自動車)ブランドも、ソフトウエアの性能を高め、室内の空調から香りまで、好みに合わせて調整できる車を出展。いま世界ではスマホのようにソフトウエアをアップデートし、機能を高めることができる車、SDV(ソフトウエアデファインドビークル)が注目されている。この分野で存在感を高めているのが、米国・テスラや中国の新興メーカー。いち早くSDVを実現したテスラは、蓄積した走行データを活用。ブレーキ制御やエアバッグの作動条件をアップデートし、安全性を高めることもできる。