岡三証券・小川佳紀が電話で解説。小川さんの日経平均予想レンジは3万7500円~3万7900円。小川さんは「強めの物価指標を受け、米国株は軟調。ドル円が一時150円台まで円高進行となっていた。本日の日本株は売り優先のスタート。米国市場は感謝祭で休場。海外投資家の売買が細ることが見込まれ、売り一巡後は上値の重い展開と想定」などと述べた。注目ポイントは「企業間格差」が広がる日本株市場。小川さんは「決算は非製造業が良好だった一方、製造業は厳しい結果。中身は格差が一段と拡大している印象。格差が一段と拡大している。製造業では自動車などが大幅減益。電気機器は健闘。銀行などが堅調だったが電力は低調。企業間でも同様のことが見て取れる。上方修正と下方修正の企業で株価のパフォーマンスにも差が開いていく。通期計画を上方修正した主な企業、自動車のなかでもインドでの販売が好調なスズキは好決算。非製造業ではリクルートHDが業績を伸ばす。外部環境の逆風が強い中では本質的な稼ぐ力が試される。底力のある個別企業が今後も選別物色の矛先として選好される」などと述べた。