2024年11月14日放送 18:10 - 19:00 NHK総合

首都圏ネットワーク

出演者
船木正人 寺門亜衣子 江原啓一郎 黒田菜月 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像と挨拶。

それ、”闇バイト”じゃない?
被告と父親…後悔のことば

おととし東京中野区の住宅で現金およそ3200万円が奪われ住民の男性がけがをした事件で実行犯に加わった20代の被告が記者の面会に応じた。取材した出原誠太郎記者によると、内装業の仕事をしていたという被告は受け答えも丁寧で普通の青年という印象だったという。以前から闇バイトの勧誘を何度も断ったのに1回だけ参加した理由を語った。被告は住宅に侵入したものの暴行したり現金をとったりすることはなかったという。裁判で強盗だとは知らされていなかったと主張したが、認められず3200万円を奪った強盗グループの1人として懲役7年を言い渡され2審で刑の重さについて争っている。被告の紹介でまもなく60歳となる父親も取材に応じ「息子が逮捕されてから毎日がしんどい。刑期を終え戻ってきても自分が元気でいられるか。被害者に申し訳ない」とコメントした。

キーワード
中野区(東京)東京拘置所
”何度も断ったのに”

被告は中野区だけでなく広島市や目黒区での事件の誘いも受けている。しかしその際は秘匿性の高い通信アプリ、テレグラムでの連絡だったことから怪しいと思い断っている。中野区の事件についても一度は断ったが結局受けることにしてしまった。当時、被告は数百万円の借金をしていて借金でどうしたらいいか分からなくなり悪いとは感じていても1回だけならいいかと思ってしまったと振り返っていた。何度も断ったとしても結局最後の1回で取り返しのつかない結果になってしまったという。被告が後悔する2つ目のポイントは闇バイトに参加したあとでも引き返すチャンスがあったのではないかということ。被告は共犯者5人とともに現場の住宅に入っただが、グループのいちばん後ろにいて家から出るときはいちばん最初に逃げていた。こうした経緯からか被告は家に侵入する前に引き返せばよかったと話していた。途中で引き返したとしても何らかの罪に問われる可能性はあるが刑の重さには影響したと見られる。一度、間違った判断をしても引き返す勇気を持ってほしい。今回、被告の父親にも話を聞いたが、父親は出所後の自分の年齢を考えるととても不安を感じていた。父親は「逮捕と聞いたときは目の前が真っ暗になった。一歩間違えれば人が亡くなる事件に関わったかもしれない。刑務所で何がいけなかったのか反省し罪を償ってほしい」と話していた。闇バイトかもしれないと感じたときは迷わず家族や周囲に相談してほしい。

警視庁幹部に聞く

闇バイトを巡っては若者などに犯罪に加担する前に思いとどまってもらうことも重要な課題となっている。警察庁が公開したこの動画を企画しみずから出演した警察庁生活安全企画課の阿波拓洋課長に話を聞いた。一連の強盗事件では警察、これまでに延べ48名の被疑者を検挙している。そしてその検挙した被疑者の取り調べによって大きく2つのことが分かってきている。1つはやはり楽で簡単、高収入という募集キーワードにつられて応募している。それからいずれもシグナルとかテレグラムという匿名性の高いアプリに誘導されてしまっいるということがある。中には犯罪かもしれないと思いながら応募する人もいるんじゃないかと思っている。ホワイト案件等といったことばを理由に自分自身にこれは犯罪ではないんじゃないかと言い訳をしながら実行しているんじゃないかと思う。阿波課長は「よく認識していただきたいのは強盗というのは非常に重たい罪。たとえば強盗をして相手にけがをさせた場合、無期または6年以上の懲役、死亡させた場合は死刑または無期懲役になる。先ほどのニュースでもあったが数年以上、刑務所で過ごすということはしっかり認識してほしいと思うし、それ以上に相手の被害者の方や自分自身のご家族にも苦しみを与えるということはよく認識する必要がある」と訴えた。動画を公開して3週間の間に46件の方が警察に保護を求めて来ているという。動画を見て闇バイトの危険性に気づいて保護を求めてきた人の中には10代の若者も多く含まれている。阿波課長は「10代の方はやはり適正な時給が分からないとか、今まで仕事をしたことがないという未熟な方もおられると思うだが、保護された人の中には親御だったり、あるいは配偶者の方が付き添って警察に相談をしてきたという方も多い。したがって、よく周りの方が子どもの状況を観察してあげる、おかしなやり取りをしているということがあれば子どもには促しをするとか、あるいは親御、家族の方みずからが警察に相談をするということもありえると思う」と指摘した。これまでの被害状況から高齢者や戸建て住宅が被害の中心ではあるだが、なぜそれらの家が狙われたのかということはまだ明らかになっていない。これら、もうしばらく捜査の結果を待つ必要があると思っている。そういった意味ではまだこれからなのだがいずれの方も被害に巻き込まれる可能性はあるかもしれないと思っており特に不審な訪問者、電話に住所や資産など個人情報は教えない、そういったことが気をつけるポイントかなと思っていますし特にご近所の方と不審な訪問者が地域にいればそういった情報を共有する、あるいはすぐ警察に110番するといった形で地域全体での防犯、地域の防犯力を高め、防いでいければなと思っている。最後に阿波課長は「犯罪者グループは応募してくる実行役のことは捨て駒としか思っていない。したがって、勇気を持って引き返すということがいちばん大事だと思っている。闇バイトに加わらない、そして周りも協力して加わらせないということが大切になる」と呼びかけた。

キーワード
X警察庁警察庁 公式X青葉区(神奈川)
(ニュース)
民生委員が防犯活動のポイント学ぶ

闇バイトによる強盗事件が首都圏で相次ぐ中、東京八王子市では地域の見守りにあたる民生委員が警察官から防犯活動のポイントを学んだ。八王子市は自治会などによる自主的な防犯活動のポイントを伝えようときょう説明会を開き地域住民の見守りにあたる民生委員20人余りが集まった。民生委員からは自分たちができる防犯対策について質問が相次いだ。この中で一度狙われたら被害を防げないのではないかという不安の声に対しては下見に来られたことなどが疑われた場合はまず警察に連絡したうえで近くの家族の家などに2、3日避難してもらいその間に警察がパトロールを強化して被害を未然に防ぐ方法があると伝えていた。

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八王子市八王子(東京)
#わたしのいちオシ
#わたしのいちオシ

視聴者から投稿された「#わたしのいちオシ」が紹介された。

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富里(千葉)所沢(埼玉)木村光男
(気象情報)
気象情報

関東の気象情報が伝えられた。

(ニュース)
盛り上がる!「埼玉県民の日」

11月14日は「埼玉県民の日」。埼玉各地、本当に熱く盛り上がっていた一方で埼玉県民ならではの県民性がかいま見えた一日にもなった。埼玉県ではほとんどの公立の学校が休みになっているきょう、県庁では庁舎を開放。特産品などを紹介するおよそ250のブースも設けられ多くの人でにぎわった。会場には埼玉応援団に任命された埼玉県出身の女優の島崎遥香も登場した。東松山市にある埼玉県こども動物自然公園では入園料が誰でも無料。平日にもかかわらず多くの家族連れでにぎわった。この動物園ではふだんの平日のおよそ5倍の人が訪れている。ほかにも県内の多くの公共施設や民間の施設で無料や割り引きなどのサービスを利用でき県内を走る鉄道も特別料金で利用が可能になり、まさに県を挙げて盛り上げていた。JR大宮駅では年に一度の埼玉県民の日にも関わらず、多くの県民が県外に出ようとしているもよう。東京・多摩市にあるサンリオピューロランドには親子連れなど多くの埼玉県民が訪れていた。こちらでは埼玉県民の日に合わせて割り引きがあるという。埼玉県民についてこんなデータがある。4年前の国勢調査によると埼玉県民のうち県外に通勤通学する人は102万人余りで人口に占める割合は全国で最も高くなっている。しかもこのうち9割近くの行き先が東京都のため埼玉都民と言われることもある。県民意識が低いという調査結果もあった。18歳までの間に最も長く住んでいる都道府県をご当地と称し全国のおよそ8万5600人を対象に行われたアンケート調査で、今もご当地に住んでいる人に対して愛着を持っているかどうか聞いたところ、愛着があると回答した人の割合が埼玉県は62%と全国で3番目に低くなっている。片山善博元総務相は県民の日は県の歴史を振り返るなど県民としての一体感を養う機会になるとコメントしていた。この埼玉県民の日は明治4年、旧暦の11月14日に埼玉県が生まれたことにちなんでいるという。

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じゃらんリサーチセンターリクルートホールディングス埼玉県こども動物自然公園埼玉県庁多摩(東京)大宮駅島崎遥香東松山(埼玉)浦和区(埼玉)
わがまちスター
女子大生が親に秘密で農家に

みかんなどの果樹栽培が盛んな神奈川県小田原市で4つの農園におよそ10種類の果物を1人で栽培している女性がいる。一般企業への就職が決まっていた槇紗加に転機が訪れたのは大学4年生の夏だった。友人の研究の付き添いで訪れた新潟の米農家の話を聞いて農業のとりこになった。直感を信じ、決まっていた内定を辞退。親にも内緒で小田原の農家のもとで働き始めた。2年間、農家で一から学び去年、独立。市内で増えている耕作放棄地を借りて農園を開いた。そんな槇の夢はレモンの観光農園を開くこと。IT系の副業もしながら夢を追う彼女には強力な仲間たちがいる。槇の師匠である矢郷史郎は彼女の独立を支援。今もサポートを続けている。師匠だけではなくて同世代の仲間もできた。小田原に移住してきた28歳と21歳の猟師はイノシシの被害を防ぐわなを仕掛けに来てくれる。こうした同世代の仲間と小田原の未来を語り合うこともあるという。夢の実現に向け新たなプロジェクトも始まっている。皮に傷がついている規格外品のレモンを使い、麦とホップに蜂蜜を加えクラフトビールに。地元の会社が力になりたいと声をかけてくれたという。若い力で小田原の農業を盛り上げたいと槇はみんなの応援を胸にその旗振り役になりたいと語っている。初めは心配していた両親だが、今では全面的に応援してくれていて農作業用の軽自動車をプレゼントしてくれたという。

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レモン小田原(神奈川)港北区(神奈川)長岡(新潟)
STOP詐欺被害!私はだまされない
特殊詐欺電話の発生状況(都内・午後3時半現在)

都内午後3時半現在の特殊詐欺電話の発生状況が伝えられた。

”金を置いて立ち去れ”に注意!

先月、埼玉県新座市に住む80代の男性の自宅にあなたの娘が交通トラブルを起こした。示談金100万円が必要だと男の声で電話があった。その後、男性は市内のアパートの前に呼び出され、止めてある自転車の前かごに示談金を入れて立ち去れと指示された。男性は言われたとおり自転車の前かごに現金100万円を入れた封筒を置き、その場を離れた。あとでだまされたことに気付き戻ったが、封筒は持ち去られていた。詐欺グループはできるだけ被害者と接触したくないためお金をどこかに置いてその場から離れるように指示してくることがある。指定してくる場所はさまざまで過去には自宅の前や公園に加え神社の境内などもあった。今回は自転車のかご。100万円もの大金をそんなところに放っておかせるというのは不自然。そもそも現金をくれはすべて詐欺。すぐに家族や警察に相談を。

(ニュース)
”スポーツ分野でも理解広げて”

性的マイノリティーが働きやすい職場作りを推進する団体、workwithPrideは企業などを対象に啓発や社内制度改革などの取り組みを評価して年に一度表彰している。きょう、この団体が都内で開いたイベントでは新たにスポーツ分野でも表彰を行うため指標を作ることが発表された。イベントではトークセッションが行われサッカーチームの社長や元アスリートなどが取り組みのノウハウを持つ企業などと連携して策定を進めていくとしてスポーツ組織や企業に協力を呼びかけた。ソウルオリンピック柔道の銅メダリストで筑波大学教授の山口香はスポーツ界の常識は社会とは少しずれている部分もあって業界がもっと開かれていく必要がある。一方で発信力があるところがスポーツの力でもあると述べたうえで「アスリートたちが体現していく形で見せていくのがいい循環になる」とも話していた。団体は今後、実行委員会を立ち上げ協力する組織や企業を募るとともにスポーツ分野の指標を策定することにしている。

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work with Pride千代田区(東京)山口香筑波大学
おでかけしゅと犬くん
地元の魅力たっぷり あやせ産業まつり

神奈川・綾瀬市のオーエンス文化会館から中継。11月17日日曜日、綾瀬市の特産品が集まった産業まつりが行われる。地元のブランド豚の高座豚を使っていて味付けはすき焼きふうになっているご当地グルメの「豚すき」が大釜で作られるのをはじめ、地元産の農産物などもお得に手に入れることができる。地元の企業が特殊な加工をしておりさびにくい鉄鍋やカーボンでできた炊飯鍋、フォーミュラカーなどもの作りの街を紹介していく。

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あやせ産業まつり綾瀬(神奈川)豚すき
(気象情報)
気象情報

全国の気象情報が伝えられた。

(エンディング)
エンディングトーク

埼玉県のポーズなどについて話された。

NHKニュース7

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