2024年11月12日放送 18:10 - 19:00 NHK総合

首都圏ネットワーク

出演者
船木正人 寺門亜衣子 江原啓一郎 井澤健太朗 黒田菜月 森山みなみ 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像とオープニングの挨拶。

それ、“闇バイト”じゃない?
人生狂わせた“運び”の仕事

初回のきょうは安易に運びの仕事に手を出し、人生を狂わせることになった元闇バイトの証言を紹介する。証言したのは東京都内で起きた闇バイトの事件に関わり逮捕起訴された30代の被告。事件の詳細と自分の名前を明らかにしないことを条件に拘置所で記者との面会に応じた。闇バイトのきっかけは車の購入やギャンブルでできた100万円を超える借金がありカネに困ったため。運送会社で仕事していた被告はSNSのXで闇バイトの募集投稿を見つけ運びの仕事がないかとダイレクトメッセージを送った。運びの仕事をすれば犯罪に加担する可能性があると認識していた。およそ1週間後、メッセージが自動で消去される匿名性の高い通信アプリで「動ける?」と指示役から連絡が来る。「動ける」と返事をすると15万円の報酬を示された。送られてきた地図をもとに都内の駐車場に行くと数人の知らない男たちがいた。被告はおいしい仕事と思っていたという。指示されたとおり車に乗せて都内の複数の場所を回った。誰かからスマホで指示を受けている男がいたり、時々、車を離れるメンバーがいたり、けがをしている男性も車に連れてこられ犯罪の雰囲気は感じていたが、言われるままに運転を続け翌日、都内でほかのメンバーとともに逮捕された。なぜ関わってしまったのか、被告が取材に対し「運びだったらいちばん足がつかない。運びは飲み屋、ネットで知った。後悔している。15万円が欲しくて1回でやめようと思っていたが最初で捕まり報酬ももらえていない。地道に働いたほうがよいし社会復帰も難しいのでやらないほうがいいと思う」と証言した。

キーワード
東京拘置所
スタジオトーク

取材にあたった杉山記者による解説。杉山記者は拘置所で実際に被告とあった時の印象について「運送業という定職もありどこにいてもおかしくないふつうの30代の男性という印象だった。後悔はしている様子だったが1回だけならばれないという安易な考えも感じられた。そして運び、つまり車の運転では足がつきにくいという話を飲み屋で聞いて闇バイトを探したと話していて犯罪の入り口がすぐそばにある怖さを感じた」とコメント。今回の被告は運びということばでSNSなどで検索したということだが、被告は闇バイト、つまり犯罪と知りながら応募したと話している。今回の運びということばだけではなく、ホワイト案件とかカネの回収といった闇バイトでよく見られる募集内容は犯罪への心理的なハードルを下げるねらいもあると考えられる。しかし仮に運転手役であってもまぎれもない犯罪でいわゆるルフィグループの強盗事件では運転手役として逮捕起訴され懲役10年を超える判決を受けた被告もいる。また最近の事件で多く見られるのが事前に聞いていたよりもより強固な強盗など違う内容を現場に行って初めて指示されるケースもある。もし個人情報を送ってしまっていても脅され、断れなかったという容疑者らの供述もある。「どんな内容であっても闇バイトには絶対に応募しないでほしい。もし個人情報を送ってしまってから気付いても警察に相談してほしい」と呼びかけた。

(ニュース)
住民税“流出”50億円余 体験型など返礼品 追加 検討へ

ふるさと納税による住民税の流出額が今年度、50億円余りに上った杉並区は来年度以降、新たな返礼品を追加する検討を始めることになった。杉並区では区民がふるさと納税を利用してほかの自治体に寄付することによる住民税の流出額が今年度はおよそ53億3000万円と23区で5番目に多くなっていて住民サービスの低下につながるとして国に制度の抜本的な見直しを求めている。区への寄付に対する返礼品についても過度な競争は避けるべきだとしてこれまで障害者施設で作られた菓子など就労支援につながるものに限定してきたが来年度以降は新たな返礼品を追加する検討を始めることになった。具体的には地域の魅力の発信や経済の活性化につながる商品や体験型のサービスを想定していて昨年度、およそ2000万円にとどまった区への寄付額を少しでも増やしたいとしている。。

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岸本聡子杉並区東京高円寺阿波おどり
(告知)
#わたしのいちオシ

#わたしのいちオシとして、写真とエピソードを募集。

(気象情報)
気象情報

関東の気象情報を伝えた。

(ニュース)
“飼い主とペット一緒” 23区初の避難所設置へ

墨田区は災害時に飼い主とペットが同じ空間で過ごせる専用の避難所を23区内で初めて設置することを決めきょう避難場所を提供する動物専門学校と協定を結んだ。協定を結んだのは墨田区と動物のトリマーや看護などにあたる人材を養成する区内の専門学校で、協定では災害時に学校の実習室を避難所として開放し飼い主とペットが同じ空間で過ごすことができる。区内の指定避難所はペットを連れて避難はできるものの衛生面などから避難所内で人とペットが過ごす空間は分けられていて慣れない環境でペットが体調を崩したり、飼い主が避難をためらったりすることが懸念されていた。こうした取り組みは東京23区では初めてだということで今後、区と学校は避難を受け入れるペットの体調や年齢などの基準を検討したいとしている。

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墨田区(東京)専門学校日本動物21山本亨
2050年 1世帯あたりの平均2人を下回る

今後、1人暮らしの割合が増え続けて2050年には首都圏のすべての都県で1世帯当たりの平均が2人を下回るという推計を国の国立社会保障人口問題研究所がまとめた。65歳以上の高齢者の1人暮らしは東京では2030年に初めて100万世帯を超える見通し。公表された国勢調査をもとにした都道府県別の推計では2050年には1都6県すべてで1世帯当たりの平均人数が2人を下回る。その大きな要因は1人暮らしの割合の増加で特に東京都は全国で最も高い54.1%に上る見通し。また都内の高齢者の1人暮らしは2030年に初めて100万世帯を超え2050年には148万世帯となる見通し。

2050年 増える1人暮らし高齢者

高齢者の1人暮らしが増える中、いわゆる買い物弱者のための移動スーパーの需要が都心でも高まっている。食料品や日用品を積み、都心の住宅地を走る移動スーパーは今、需要が高まっている。江東区の豊洲周辺では週に2度、巡回しており、生鮮食品などおよそ300品目を取りそろえ、地域住民の買い物を支えていた。外出が難しい人のために販売員が買いたい物を聞き取ったり商品を届けたりもする。販売は会話を楽しみながら、客の体調や暮らしぶりに変化がないかにも注意を払い見守りにもつながっている。

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とくし丸豊洲(東京)

1人暮らしの高齢者の自宅に学生などが同居する異世代ホームシェアが根づき始めている。練馬区で暮らす82歳の宮本幸一は2015年から戸建ての自宅の一部を学生に貸し出して共同生活を送ってきた。高齢者は孤立などの解消、学生は生活費の軽減などが図れるのが特徴の1つ。2人を仲介したのはNPO法人で、この取り組みは2012年から行われている。宮本はメッセージボードを活用したり毎朝、自分用に作るスムージーを学生に取り分けておくなど、住みやすい環境を作ろうとしている。

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練馬区(東京)
増える1人暮らし高齢者 社会はどう支える

関東1都6県の65歳以上の1人暮らし世帯が全世帯に占める割合。2050年になるとこのように東京では6.4ポイント増えて18.7%に。また群馬や神奈川、そして茨城、栃木などでは8ポイント以上増える見通し。増えていく1人暮らしの高齢者を社会はどう支えればいいのか、同居する家族のいない高齢者の生活や安全を地域でどう守っていくかが大きな課題となっている。

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日本福祉大学東京都栃木県神奈川県群馬県茨城県
金魚すくいの腕前競う 最後の“KIN-1グランプリ”

金魚の養殖が盛んな茨城県行方市で行われた金魚すくいの腕前を競う大会について。10年前から毎年開催してきたが資材高騰などの影響で今回が最後となった。県内外から43人が参加した第10回全日本KIN−1グランプリ。金魚が入ったおけの前に1人ずつ構えて緊張のスタート。プラスチックの丸い枠に和紙を張ったポイと呼ばれる道具を使い、3分間ですくった金魚の数を競いる。注目はおけの中の金魚をほとんどすくい上げている女性。去年、決勝で82匹をすくい上げてチャンピオンになった千葉県香取市の杉山久美子。機械のように金魚をすくう様子から「マシーン久美子」と呼ばれる実力者。そんな彼女に挑む1人が、郡司掛カメラマン。毎年、取材に行くたびに金魚すくいの指導を受けたが、準々決勝に進める上位20人に入ることができず予選敗退となってしまった。決勝!チャンピオンを決める勝負の3分間。ことしの優勝者は3分間に89匹をすくった地元、行方市から参加した大河晴哉だった。2018年金魚すくい王。2020年金魚すくい王。10年前から毎年行ってきた全日本KIN−1グランプリ。餌や資材の高騰などの影響でことしで最後の大会となった。そこで歴代チャンピオンの5人が腕を競い合うグランドチャンピオン大会を特別に開催。5人の中には本大会で優勝した大河のほかマシーン久美子の姿も。優勝したのは。本大会の優勝記録を上回る95匹をすくい上げたマシーン久美子こと、杉山久美子がグランドチャンピオンに輝いた。

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KIN-1グランプリ大河晴哉行方市(茨城)金魚
“客船2隻衝突”想定の訓練

東京湾で災害や事故が発生したときの連携を強化しようと東京都と横浜市、川崎市、それに千葉市と市川市の消防機関などが対応の手順を確認する訓練が横浜港で行われた。訓練は客船2隻が衝突して火災が発生した想定で行われ海に投げ出された乗客1人を収容して救助した。火災が拡大し熱さに耐えかねた乗客が海に飛び込んだことを想定しヘリコプターから降下した消防隊員が乗客役を海上で確保し別のヘリコプターでつり上げていた。

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千葉市(千葉)川崎市(神奈川)市川市(千葉)東京湾東京都横浜市(神奈川)横浜港
おでかけしゅと犬くん
表現は無限大!“生の芸術”展覧会

東京都渋谷公園通りギャラリーから中継。専門的な美術の教育を受けていないながらも独自の方法で作られた作品「アールブリュット」を展示している。ガタロさん、柴田鋭一さんの作品を紹介した。「アール・ブリュット2024巡回展 抽象のラビリンス ー夢みる色と形ー」は12月22日まで開催。

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アール・ブリュットアール・ブリュット2024巡回展 抽象のラビリンス ー夢みる色と形ーガタロ埼玉県広島県東京都渋谷公園通りギャラリー柴田鋭一
(気象情報)
気象情報

関東を中心に全国の気象情報を伝えた。

(エンディング)
エンディングトーク

今日から始まった新たなコーナー「それ、“闇バイト”じゃない?」は当事者の証言、被害に遭わないための対策などをお伝えしていく。

ニュース7

ニュース7の番組宣伝。「第2次石破内閣本格始動」。

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