- 出演者
- 寺門亜衣子 安藤佳祐 江原啓一郎 片山美紀 黒田菜月
オープニング映像とオープニングの挨拶。
国連が定めた世界津波の日であるきょう、各地で地震や津波から身を守るための訓練が行われた。茨城県鉾田市の旭東小学校では「シェイクアウト」と呼ばれるとっさに地震が起きたときに身を守る姿勢を取る訓練を行った。ポイントは低い姿勢を取る、頭を守る、揺れが収まるまで動かないこと。教室のスピーカーから訓練用の緊急地震速報が鳴ると児童たちは一斉に机の下に身を隠し身を守る行動を確認していた。一方、千葉県銚子市の双葉小学校では大津波警報が発表された想定で高台まで避難する訓練が行われた。6年生が1年生の手を引きながら高台にある中学校までおよそ1キロの道のりを避難した。
会席料理におすしといった和食は2013年にユネスコの無形文化遺産に登録され海外で日本の食文化が再注目されるきっかけにもなった。そして今回は日本の伝統的酒造りについてユネスコの評価機関は登録がふさわしいとする勧告をまとめ、発表した。東京・港区にある23区唯一の酒蔵は改装したビルで酒造りが行われている。杜氏の寺澤善実さんは日本の伝統的酒造りが無形文化遺産に登録される見通しになったことについて「うれしいを通り越して光栄」と語っていた。日本の伝統的酒造りの原型が確立したのは500年以上前、米や麦などを蒸す、こうじを作る、もろみを発酵させるなど伝統的に培われてきた技術が各地の風土に応じて発展し自然や気候と深く結び付きながら伝承されてきた。こうした技術で製造される酒は儀式や祭礼行事などにも使われ、日本文化で不可欠な役割を果たしてきたとされている。日本酒造組合中央会によると登録に向けて政府などへの働きかけを続けてきたという。日本伝統の酒は日本酒や焼酎、泡盛、それに本みりんも含まれいずれもこうじを使っているのが大きな特徴。素材に応じた独特のうまみがあり、近年、海外で評価が高まっている。一方で酒蔵が減り、日本の酒は国内では消費量や製造量も減少傾向にあるということで無形文化遺産の登録が再び国内でも注目されるきっかけになってほしいと期待している。文化庁によるとこの日本の伝統的酒造りは来月2日からパラグアイで開かれる政府間委員会で登録が正式に決まる。
文部科学省の調査によると不登校の状態にある小中学生はおよそ34万6000人で11年連続で増加して過去最多となった。あるNPOが不登校の子どもがいる保護者に行ったアンケート調査では不登校をきっかけに5人に1人が仕事を辞めたり休職したりしていた。こうした中、子どもだけではなく保護者も支援しようというフリースクールが出てきている。千葉県市原市にことし9月にオープンしたフリースクールでは子どもたちは好きな時間にやって来る。平日朝8時から夕方5時の間、勉強のほか絵を描いたりおもちゃで遊んだり、自由に過ごす。付き添いの母親が子どもから離れて向かったのは隣の部屋。実はここは母親の仕事場だ。母親がしているのは動画を編集する仕事。このフリースクールでは不登校の子どもがいても働くことができるように保護者に仕事を提供して育児と仕事の両立を支援している。フリースクールを運営する三村晋也さんが保護者の支援も始めた背景には自身の経験があった。2人の息子を育てる三村は弟の6歳の康介君には重度の身体障害などがありたんの吸引など24時間のケアが必要。三村さんは夫婦ともに教員として働いていたが妻は出産後に退職した。三村さんは仕事を続けながら家族を支えていたが、2年前、当時小学1年生だった兄の春人君が突然、学校に行き渋るようになった。下の子のケアをしながら登校の付き添いをするためには仕事を休まざるをえず、三村さんはことし3月、退職した。フリースクールをオープンして2か月、現在は小学生4人が利用し2人の保護者が仕事の支援を受けている。この日、見学に来た母親は不登校の子どもの進学を控え、正社員の仕事を辞めた。フリースクールの利用者は仕事を始める前に無料で研修を受けることができる。スキルに応じて仕事を受け報酬を得ていく仕組みだ。支援を受けている1人、町田希さんの10歳の娘は小学校に入学してすぐ学校に行けなくなった。親子でフリースクールに通いながら仕事の支援を受けられる環境に、町田さんは希望が持てたという。三村さんは今後、さらに提供する仕事の種類を増やすなどして不登校の子どもがいる家庭をサポートしていきたいと考えている。フリースクールを運営する三村さんの息子の春人君は現在は1人でも学校に通えているという。東京都は今年度の予算でフリースクールなどを利用した家庭に月に最大2万円助成する制度を設けた。また施設の安全対策などに充てる経費の補助金制度を設けている。ただこうした制度がある自治体は一部に限られているという。
コンビニ大手のセブン&アイホールディングスは来店するのが難しい高齢者などに商品を配送する事業を強化するため、公道を自動で走行できる配送ロボットの実用化に向け店舗での運用を始める方針。時速6キロ程度で走行するロボットで、センサーなどで道路の段差や信号を検知、そしてスマートフォンのアプリを使うとコンビニの商品をロボットから受け取る。そんな取り組みが実用化されようとしている。セブン&アイホールディングスは来年春に配送事業を全国に広げることにしていてドライバーが確保できない地域を中心に配送ロボットの実用化を目指すことになった。八王子市の2つの店舗に合わせて4台のロボットを設置し地元の警察への届け出が受理されれば今月から運用を始める方針だ。
関東の気象情報を伝えた。
この1年間に話題となった出来事や発言、流行からその年を代表することばを選ぶ新語・流行語大賞の候補が発表された。ドジャースの大谷翔平選手が達成した記録「50−50」。大リーグ史上初めて1シーズンでホームラン50本、50盗塁の快挙を達成した。連続テレビ小説「虎に翼」からは日本初の女性弁護士で後に裁判官となった主人公の寅子が世の中の理不尽に直面したときに発した「はて?」は視聴者から共感の声が寄せられた。ことしのノーベル平和賞を受賞した「被団協」。原爆が投下されてから79年。被爆者の立場から核兵器廃絶を訴えていった。SNSを通じた求人で闇バイトではないことをアピールする際に用いられている「ホワイト案件」ほかにも全国で米の品薄が広がった「令和の米騒動」、車いすテニスの小田凱人選手が金メダルを獲得したときに言った「かっこよすぎる、俺」や新競技の「ブレイキン」などがノミネートされた。新語・流行語大賞は来月2日に年間大賞やトップテンが発表される予定。
山梨大学のワイン科学研究センターでは70年以上にわたって学生たちがワインやぶどうについて学び研究してきた。ことしからは初めて販売を目指すワイン造りを始めていて、9月中旬には山梨市内の畑で学生たちがワイン用のぶどうの収穫をしていた。収穫されたぶどうは甲府市内の山梨大学の施設に運ばれ、仕込み作業が始まった。山梨大学ワイン科学研究センターで学生たちを指導している鈴木俊二教授は植物の栽培技術などが専門で2006年に山梨大学に着任したが、当時はワイン好きではなかった。鈴木教授が今、力を入れているのは温暖化に対応できるぶどうの開発。赤ワインの場合、温暖化の影響は色に現れる。鈴木教授によると夜の気温が25度以上になると赤ぶどうの場合、色素成分のアントシアニンが生成されずに色づきが悪くなり、醸造しても薄い色の赤ワインになってしまう。猛暑が続いたことしの夏も県内のワイナリーやぶどうの生産者から相談が寄せられたという。こうした課題に向き合おうと鈴木教授は今、アントシアニンが蓄積しやすい品種などを使った交配で暑さに強い新たなぶどうの開発を進めている。こうした山梨大学での取り組みをより多くの人に知ってもらおうと鈴木教授は新たな取り組みを始めた。その名も「シン・山梨大学ワインプロジェクト」。販売用ワインの醸造に関わる費用などのためクラウドファンディングで寄付を募ると、2か月間で目標金額の2倍近い支援が集まった。一方、新たなぶどうの品種の開発には時間が必要で鈴木教授は未来の担い手の育成にも力を入れている。70年以上の歴史が刻まれた大学のワインセラーには未来の学生の棚も用意されている。
首都圏ナビでよくみられた記事は衆議院選挙関連の記事だった。アイドルグループSMAPの謝罪会見について語った元放送作家、鈴木おさむの記事に注目。鈴木はことし3月、長年一緒に仕事をしてきたSMAPとの日々についてみずからの体験をもとにした小説を出版した。特に記録しておきたかったのが2016年1月18日の出来事だった。グループの解散報道が出ていた当時、メンバーが出演する番組内で解散を否定する会見の生放送が突如、決められた。放送直前、事務所から文面についての指示が下りてきた。会見では独立しようとしていたメンバーの1人が社長に謝る機会をあるメンバーが作ってくれたおかげで今、僕らはここに立てているという内容の発言をした。当時のことについて次のように本に記している。「放送1時間前に、強烈な指示、いや指令が下りてきたのだ。こんな言葉言わせたくない。言わせられない。でも僕らはそのソウギョウケのトップの信念に従うしかなかった」。視聴者が誰も望んでいない放送にスタッフとして参加した鈴木自身も戦犯であると記した。鈴木は事務所の意向をメディアが過剰に受け止める構造がタレントだけでなく多くのファンを傷つけることになると痛感している。記事では鈴木の思いや、その後の芸能事務所に対する国の動きを紹介している。この問題はNHKを含めたこのメディアの在り方も大きく関わっている。長く芸能界を取材するジャーナリストの松谷創一郎は「メディアは自分たちの信じるもの、社会が必要だと思うコンテンツを作ることに徹してほしい。そのためには芸能事務所との適切な距離を保つ必要がある」と話していた。
警視庁が公開している地図によると大田区や品川区、足立区などに特殊詐欺の電話がかかってきている。先月、埼玉県上尾市に住む80代の女性の自宅に金融機関の職員を名乗る相手から電話があり、古い一万円札を新紙幣に交換することになっている。手元に古い一万円札は何枚あるかと質問された。そのうえで、職員がこれから向かって古い一万円札を受け取ったあと改めて新紙幣を持って行かせるという。話を信じた女性は金融機関の職員を名乗る者が自宅を訪れると現金170万円を渡しだまし取られてしまった。詐欺グループは、ことし7月に20年ぶりとなる新紙幣が発行されたことに便乗してうその話を持ちかけ、現金をだまし取ろうとしてくる。しかし、これまでの紙幣が使えなくなることはない。突然、新しい紙幣と交換するという電話がかかってきたときは詐欺を疑っていったん電話を切り家族や警察に相談するよう。
羽田イノベーションシティから中継。日本全国の農産物を使ったオリジナルのクラフトビールを造っているプロジェクトを紹介。岩手県の赤しそを使ったビールや山形県のやまぶどうを使ったビールなど、さまざまなビールを造っている。全国の信用金庫の支援を受け地域の名物にしてもらおうとこれまでにおよそ40種類のビールを造ってきた。そして今、品川区のある農産物を使ったビールが造られている。それが「品川カブ」という江戸時代に親しまれていた食材。
エンディングの挨拶、このあとはNHKニュース7。