11月14日は「埼玉県民の日」。埼玉各地、本当に熱く盛り上がっていた一方で埼玉県民ならではの県民性がかいま見えた一日にもなった。埼玉県ではほとんどの公立の学校が休みになっているきょう、県庁では庁舎を開放。特産品などを紹介するおよそ250のブースも設けられ多くの人でにぎわった。会場には埼玉応援団に任命された埼玉県出身の女優の島崎遥香も登場した。東松山市にある埼玉県こども動物自然公園では入園料が誰でも無料。平日にもかかわらず多くの家族連れでにぎわった。この動物園ではふだんの平日のおよそ5倍の人が訪れている。ほかにも県内の多くの公共施設や民間の施設で無料や割り引きなどのサービスを利用でき県内を走る鉄道も特別料金で利用が可能になり、まさに県を挙げて盛り上げていた。JR大宮駅では年に一度の埼玉県民の日にも関わらず、多くの県民が県外に出ようとしているもよう。東京・多摩市にあるサンリオピューロランドには親子連れなど多くの埼玉県民が訪れていた。こちらでは埼玉県民の日に合わせて割り引きがあるという。埼玉県民についてこんなデータがある。4年前の国勢調査によると埼玉県民のうち県外に通勤通学する人は102万人余りで人口に占める割合は全国で最も高くなっている。しかもこのうち9割近くの行き先が東京都のため埼玉都民と言われることもある。県民意識が低いという調査結果もあった。18歳までの間に最も長く住んでいる都道府県をご当地と称し全国のおよそ8万5600人を対象に行われたアンケート調査で、今もご当地に住んでいる人に対して愛着を持っているかどうか聞いたところ、愛着があると回答した人の割合が埼玉県は62%と全国で3番目に低くなっている。片山善博元総務相は県民の日は県の歴史を振り返るなど県民としての一体感を養う機会になるとコメントしていた。この埼玉県民の日は明治4年、旧暦の11月14日に埼玉県が生まれたことにちなんでいるという。