世界では規制の動きが広がっている。ロイター通信などによると、オーストラリアのアルバニージー首相は10日、子どものSNS利用を禁止する法案を年内に提出すると表明。インスタグラムやTikTok、フェイスブックなどが対象となる見通し。首相はSNSで子どもが有害コンテンツに触れることや、ネットいじめに対して懸念を示したという。SNS利用を禁止する年齢については、14歳未満〜16歳未満で検討している。厳しい目は米国でも向けられている。今年1月、米国議会上院の公聴会で、フェイスブックやインスタグラムを運営するメタ社のザッカーバーグCEOら、SNSを運営する企業の経営者らが出席した。リンゼーグラム議員はSNSを「人を殺す製品」と表現。会場にはSNSが原因で子どもが被害に遭ったとする家族の姿があり、証言映像も流された。今年3月、フロリダ州で14歳未満のSNSアカウント取得を禁止する法案が成立するなど、子どものSNS規制は米国各地に広がっている。