アメリカ・トランプ大統領はブラジルに対し、貿易黒字であるにも関わらず50%の関税をかけると発表し猛反発を招いている。トランプ大統領はこれまでに日本を含め22カ国に一方的に関税通告した。9日に発表した8カ国のうち7カ国は20~30%、ブラジルに対しては50%の関税を課すと宣言した。ブラジル以外の21カ国への書簡の書き出しは「光栄です」だが、ブラジルには「ボルソナロ前大統領をとても尊敬している」。ブラジルではコロナ患者数や死者数が世界2位だった2020年、ボルソナロ前大統領は「コロナはただの風邪」など過激発言をしていたためブラジルのトランプと呼ばれ、トランプ氏とは良好な関係を築いていた。書簡には「ボルソナロ氏訴追=魔女狩り」だと批判し関税50%を課す一部のように記載。ブラジル・ルラ大統領は「干渉や脅迫を受けることはない」と猛批判し報復を示唆した。