世界三大映画祭の一つ、フランスのカンヌ国際映画祭は最終日を迎え、コンペティション部門の授賞式が行われた。最高賞の「パルムドール」には、イラン出身のジャファル・パナヒ監督の「シンプル・アクシデント」が選ばれた。ベルリン映画祭でも最高賞を受賞したことがあるパナヒ監督はイランで2010年に逮捕され、「反政府的な作品を作ろうとした」として映画製作と出国の禁止などの判決を受けた。またその後2022年にも拘束されている。コンペティション部門には日本から早川千絵監督の「ルノワール」がノミネートされていたが、日本映画として7年ぶりの受賞はならなかった。