レカネマブの投与が始まった。東京都健康長寿医療センターではレカネマブの専門外来を設置した。アルツハイマー病の女性患者に1時間あまりかけ点滴が行われた。レカネマブはアルツハイマー病の症状の進行を抑える国内初の治療薬。20日から保険適用となっている。ただ課題もあり投与対象者が限られること。レカネマブの対象となるのは軽度認知障害と経度認知症の早期アルツハイマー病の人のみとなっている。専門医によると患者全体の1割未満とみられるという。また副作用への注意も必要。製薬会社の治験結果によると15%程度の割合で脳内でわずかな出血が起きたり脳がむくんだ状態になる副作用などが確認されている。また通院の負担もある。患者は治療を始めると2週間に1度原則1年半点滴を受けることになる。価格も課題で設定された価格は患者1人あたり年間約298万円。