工藤シェフが発注した相手は千弘丸船長・子末哲也さん(52歳)。日本屈指の漁場・若狭湾がある福井県おおい町の漁師。幻のブランド魚「若狭ぐじ」3匹をお願いした。初日は海が大荒れで1日まったく何もできなかった。翌日も海は荒れた。3日目も午後から大荒れの予報で漁は見送る状況だったが、朝5時30分に出航した。冬は季節風により、若狭湾は荒れやすいため、出漁機会は月に数回だという。7時にポイント到着。風速6m/sと強い風が吹いていた。強風だと漁にならないので、漁ができるのはもって5時間だという。一本の長い縄に70本の針をつける延縄漁で若狭ぐじを狙う。若狭ぐじは魚群探知機に映らず、生息地の特定が難しい。延縄漁はまっすぐ仕掛けを流すが、子末は岩場を縫うように仕掛けを流す。ギリギリを攻めて価値ある1匹を捕るスタイルに工藤は信頼を寄せている。全部で5セット、針の数は350本、全長3km超えの大仕掛けを1時間かけて回収する。レンコダイ、アカオコゼ(イズオコゼ)などは掛かっていたが、若狭ぐじは無かった。残る仕掛けはあと半分。
