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約束のキッチン主宰・鈴木省吾によるオープニングMC。
オープニング映像。
対決する2人のシェフを紹介。工藤英良はカナダ・中国・フランスなどで和食を振る舞ってきた元公邸料理人。現在は田園調布のプライベートサロンで1日1組限定のコース料理を提供。予約は2か月先まで埋まっている。相原薫は代官山「サンプリシテ」のオーナーシェフ。ミシュランガイド東京で2020年から6年連続で星を獲得している。
対決する食材テーマは「白身魚」と発表。2人のシェフは15秒以内に漁師や仲買人にどんな白身魚を発注するのか決め、通話時間30秒で発注した。このあと3日(72時間)以内に食材を獲得しなければならない。
工藤シェフが発注した相手は千弘丸船長・子末哲也さん(52歳)。日本屈指の漁場・若狭湾がある福井県おおい町の漁師。幻のブランド魚「若狭ぐじ」3匹をお願いした。初日は海が大荒れで1日まったく何もできなかった。翌日も海は荒れた。3日目も午後から大荒れの予報で漁は見送る状況だったが、朝5時30分に出航した。冬は季節風により、若狭湾は荒れやすいため、出漁機会は月に数回だという。7時にポイント到着。風速6m/sと強い風が吹いていた。強風だと漁にならないので、漁ができるのはもって5時間だという。一本の長い縄に70本の針をつける延縄漁で若狭ぐじを狙う。若狭ぐじは魚群探知機に映らず、生息地の特定が難しい。延縄漁はまっすぐ仕掛けを流すが、子末は岩場を縫うように仕掛けを流す。ギリギリを攻めて価値ある1匹を捕るスタイルに工藤は信頼を寄せている。全部で5セット、針の数は350本、全長3km超えの大仕掛けを1時間かけて回収する。レンコダイ、アカオコゼ(イズオコゼ)などは掛かっていたが、若狭ぐじは無かった。残る仕掛けはあと半分。
相原シェフが発注した相手は仲買人の林ともみさん。長崎県五島列島の福江島にある創業80年以上「林鮮魚店」の3代目。アメリカやUAEなど世界中から発注が来る。泳いでいた状態を刺身として切り取る「放血神経締め」を漁師に教え育てた魚界の女帝。相原は幻の高級魚クエをお願いした。林は定置網漁師の谷川清次さんを指名。ここ数日は海が荒れて漁に出ることができていないという。初日は何もできず。翌日は出航したが、漁はできずに引き返した。最終日は晴れて風もない漁日和になった。島の岩礁帯が谷川の縄張り。障害物に沿って泳ぐ魚の習性を利用いて網へ誘導する。網は2か所でチャンスは2回。クエは定置網に月3回ぐらいしか入らないという。
子末哲也さんが若狭ぐじ3匹を持ってスタジオに到着。若狭ぐじは若狭湾で獲れたアカアマダイの中でも重さ500g以上の個体に与えられるブランド。食材調達のタイムリミット2時間前に若狭ぐじを釣り上げ、神経締めを行った。脊髄に針金を刺すことで魚が仮死状態となり、魚が腐敗せずに熟成されるという。一手間かかるが、子末はその手間を惜しまない。座右の銘は「仕込みは漁師から」だと語った。さらに血抜き・内臓処理も施した。
林ともみさんがクエを持ってスタジオに到着。市場では1kgあたり約1万円で取引される幻の高級魚。釣り上げた谷川さんは6回に分けて地を少しずつ抜いていった。林さんから教わったこの「放血神経締め」こそが世界中から発注から来る理由。ワイヤーで神経を締め、90分氷水で冷やし込んだ。
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工藤が作った料理を3人の審査員(田崎真也・大原千鶴・柏原光太郎)が試食。1品目は「若狭ぐじ鱗焼き 完熟梅のソース添え」。鱗のパリパリな食感とふわふわな身のコントラストがポイント。2品目は「潮仕立て 若狭ぐじ 自然薯蒸し」。若狭ぐじの頭と骨・昆布・生姜・長ネギを煮込んだ。味付けは塩のみ。切り身と福井産のすりおろした自然薯の蒸し物。3品目は「若狭ぐじバーガー」。すり身と自然薯を揚げ、フィッシュバーガー仕立てに。福井県の漬物「名田床漬け」と幸福ネギを刻みタルタルソースと和えた。
続いて相原が作った料理を試食。1品目は「キャビア サブレブルトン」。甘じゃっぱいビスケットとキャビア、クエのタルタルとのコンビネーション。2品目は「クエの頬肉 トリュフ餅粉揚げ」。弾力あるクエの頬肉とトリュフに竹墨パウダー・餅粉を混ぜた揚げ物。3品目は「クエのポワレ ふきのとうソース」。ふきのとうの苦味をクエの甘味と合わせ、揚げ浸しで春の香りも演出した。
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試食が終わり審査。食材の希少さ・料理の味・二人の絆など総合的に審査し、優れていたと思うチームに票を入れる。日本ガストロノミー協会会長の柏原光太郎さんは工藤&子末、日本ソムリエ協会名誉会長は田崎真也さんは相原&林に投票して1対1となった。残りは1票。
料理研究家・大原千鶴さんは工藤シェフ&子末に投票し、工藤&子末が2-1で勝利した。
