ゴジラ-1.0が日本映画として初めて視覚効果賞にノミネートされた。最も注目される作品賞の最有力候補は原爆を作った物理学者のオッペンハイマーの伝記映画のオッペンハイマーが最多13部門のノミネートに。アカデミー賞を前にクリストファー・ノーラン監督が取材に答えた。この映画を作った理由に監督は彼の人生と彼が世界に与えた影響にずっと興味を持っていたという。今も続く核兵器がある世界を作ってしまい、生命を破壊させる能力を経て人類はもろい存在になってしまったという。撮影手法では、徹底したアナログ主義。色彩豊かに再現できるフィルムカメラを多用してCG映像から距離をおいた。原爆を描く上でも欠かせなかったのは実験の核爆発のシーン。鮮やかで驚異的である必要があったというが、アナログで重さのある映像を作りたかったという。代表作のTENETなどSF作品が多いノーラン監督。今感心をよせている事にはAI。人類の脅威になることを危惧しているという。アメリカ・ロサンゼルスは映画の撮影地で多くの名作が生まれた場所。そのハリウッドの映画作りにおいて、今AIが変えるかもしれないという。アーティストのカイルさんはAIフィルムフェスティバルで優勝した。映像制作にAIを活用した表現方法で競い、2024年は規模を拡大して開催している。その作品はつなぎ目のない映像をAIが生成し、異なる空間が一体となる不思議な映像が出来上がる。さらに、様々なAIを組み合わせることで、CGアニメも一人で数日で制作できるという。AIの活用に脅威を感じる人も。カリフォルニア州立大学 ロングビーチ校はハリウッドの技術を学べるコースがあるがこの日授業で議論されていたのは、ハリウッド映画でAIが活用されることについて。AIが導入されることにより、雇用がなくなってしまう可能性もあるという。オーブリー・ミンツ教授はアニメーター監督として約30年映画に携わってきたが、危機感を抱くのには過去の経験がある。かつてCGアニメが普及した際にディズニー社会は多くの画家を解雇したという。同じカリフォルニアのシリコンバレーでは、動画生成AIなどが次々と生み出されている。クリストファー・ノーラン監督はAIの映像については特殊効果などで大きな利点があると答えた。しかし興味深い進化を遂げているので今後どうなるか予想が難しいと答えた。