複数の外交関係者は、ロシア・プーチン大統領が今週前半にも北朝鮮を、後半を軸にベトナムを訪問する方向で調整が進められているとしている。北朝鮮の首都ピョンヤンでは、受け入れ準備とも見られる状況が確認されている。プーチン大統領が北朝鮮を訪問すれば、実に24年ぶり。両国はウクライナへの軍事侵攻以降、急接近している。侵攻の長期化で、兵器不足に陥るロシアは、北朝鮮から砲弾などを調達しているとされている。北朝鮮も、ミサイル関連や宇宙分野などへの技術支援を求めているとされる。専門家は、同盟関係にあった旧ソビエト時代のような新たな条約についても話し合う可能性を指摘する。プーチン大統領は、米国への対抗軸を構築するための外交活動を活発化させているという。CIS諸国研究所・エフセーエフ氏は「ロシアは米国が敵とみなす国が含まれる可能性がある新たなグループのリーダーになろうとしている」などとコメント。