日米韓の防衛相会談が東京で行われた。木原防衛大臣は、防衛省で米国・オースティン国防長官、韓国・シンウォンシク国防相との3カ国の防衛相会談に臨んだ。木原防衛相は「安全保障環境がいっそう厳しさを増す中、北朝鮮、ロ朝関係、東シナ海・南シナ海含む地域情勢、3カ国の防衛協力の深化について積極的に議論したい」と述べた。会談では北朝鮮による弾道ミサイルの発射を非難するとともに、ロシアとの軍事協力の強化に対し重大な懸念を表明した。3か国の防衛相会談を定期的に開催することや挑発や脅威に効果的に対処するため、協力をさらに発展させていくことを確認した。会談を終えた3人は、ハイレベルでの政策協議を毎年開催することや北朝鮮の弾道ミサイルの発射に関する情報をリアルタイムに共有する仕組みについて連携を強化すること、共同訓練を組織的、効率的に実施していくなど安全保障面での協力を制度化する覚書に署名した。木原防衛相は「日米韓3か国協力は、国際情勢の変化のもとで揺るがない、より強固なものとなった。地域の平和と安定に貢献していく」と述べた。