暑い時期だけではなく寒い時期にも食べたくなる「冬アイス」が定着した理由について。森永乳業・冷菓事業マーケティング部の迫口さんによると「住宅環境の変化が関係している」という。エアコンの普及率は1970年代の5.9%からどんどん普及し、2020年は91%となった。エアコンの普及により室内が暖かくなったことで室内が乾燥→喉が渇いてアイスが食べたくなるという環境になった。さらに住宅の気密性もアップしており、エアコンを20度に設定した場合、1970年代は16度ほどだったが2020年は19度と体感温度も変化している。さらに企業の戦略もある。1960年~70年代にアイスメーカーが「クリスマスにはアイスケーキを!」と売り出した。1983年に発売された森永乳業の「ビエネッタ」はパリパリチョコと濃厚アイスクリームを重ねたケーキ・アイスで、当時はフランス・イギリスなど14か国で発売。日本でも高級アイスとして発売された。ビエネッタは現在も販売されており、カップタイプもある。まtあ、冬アイスの代名詞といえばロッテの「雪見だいふく」。1981年に発売され以来ロングヒットを続けているが、発売当初は秋冬限定品だった。なお、通年販売になったのは2018年からとごく最近。