ファミリーマートが発表したのは、日本でも直営店を展開する韓国の人気コスメブランド「hince」と共同開発した商品「hana by hince」。今月からファミリーマート限定で発売する。韓国コスメへの参入の背景にあるのが、「あると便利」な“緊急買い”から「あれが欲しい」という“目的買い”へのシフト。ファミリーマート商品本部CW雑貨部・上村朋美さんは、今まで衣料品は緊急買いが非常に多かったが最近は目的買いのお客さんが非常に増えている、ファミリーマート全体としてもそういったオリジナル商品は力を入れているなどと話していた。韓国コスメを新たな“目的買い”を生む商品にする狙い。財務省の貿易統計によると、韓国からの化粧品輸入額は年々増加し、2022年にはフランスを抜いて1位に。化粧品の主な輸入先(2022年):1位・韓国、2位・フランス、3位・中国、4位・アメリカ。2023年には約960億円と、この5年で約3倍に増えている。大手コンビニでは、すでにローソンやセブン-イレブンが韓国コスメを展開し、若年層を中心に売り上げを伸ばしている。ファミリーマートは新たなコスメブランドの立ち上げで、化粧品の売上高を20%以上増加させることを目指す。消費経済アナリスト・渡辺広明は、韓流コスメは2023年に輸入額が960億円になって2017年比で市場が約5.2倍になっているといい、コンビニは全国店舗の売り場はブランドにとって魅力的なのではと語った。