ワシントン支局の小田島拓也記者は「パウエル議長の記者会見が終わってすぐ日本時間の午前5時過ぎから急激に円高が進んだ。50分足らずの間に4円以上も円高に振れ、1ドル153円ちょうどをつけた。詳しいことはまだ分からないが、首都ワシントンに拠点を置く為替トレーダーに話を聞いたところ、市場介入の可能性が高いと分析していた。米国のインフレが根強く利下げが遠のくとすると、日米の金利差は縮まらず、円安圧力がかかり続けることが想定されるだけに介入があったとす ば歯止めをかけたいという日本政府の狙いがあるのかもしれない。財務省の神田財務官はさきほど取材に対してノーコメントだと述べた。パウエル議長の会見では利下げを決断するまで確信が持てないとの発言が強く印象に残った。確信が得られたら利下げは視野に入るとしつつも、その時期については正確にいつかはわからないとも述べた。アメリカでは今年に入ってインフレの根強さを示す経済指標が相次ぎインフレ収束への期待は裏切られた形になっている。アメリカの利下げが遠のけば日米の金利差は縮まらず円安ドル高の流れは大きくは変えられないのではないかとの見方がアメリカでは多く聞かれる。実際為替は1ドル154円90銭へと跳ね返されておりアメリカのインフレのしつこさが円安につながり安い環境が続きそう」など伝えた。