米国・トランプ前大統領が暗殺未遂事件後初めての選挙集会を行った。中西部ミシガン州で行われた選挙集会では負傷した右耳のガーゼを取り外して演説を行った。1週間前の暗殺未遂事件を振り返り「全能の神の恩恵があったからこそ皆さんの前に立っている」と述べて、会場からは大きな歓声が上がった。共和党全国大会の演説で国の団結を呼びかけたトランプ前大統領だが、この日はバイデン大統領を「知能指数が低い」とけなしたほか「民主党は民主主義の敵だ」と強調するなどライバルを激しく批判した。また副大統領候補に決まったバンス上院議員も参加し、選挙集会で初めて2人が顔をそろえた。会場には徹夜組も含め多くの支持者が詰めかけ、入場できなかった人もスマートフォンで1時間40分以上にわたったトランプ前大統領の演説を熱心に聞いていた。ワシントンのホワイトハウスの前では、民主党の支持者がバイデンに大統領選からの撤退を呼びかけるデモを行った。しかしこれまでのところバイデンは選挙戦継続の意向を変えていない。