アメリカ・トランプ大統領がロシア前大統領の核への言及に対して原子力潜水艦2隻を適切な海域への配備を命じたと明らかにした。トランプ大統領はロシアが8日までにウクライナとの停戦に合意しなければ追加制裁を課す方針を示している。これにロシア・メドベージェフ前大統領が先月29日、SNSで「トランプはロシアに対して最後通告ゲームをしている。新たな最後通告は脅威であり戦争への一歩となる。スリーピー・ジョー(バイデン)の轍を踏むな」と反発。また、31日にはロシアの核反撃システムに言及し、アメリカに警告した。トランプ大統領は1日、「彼は核兵器に言及した。我々は備えをしなければならない。我々の備えは万全だ」とコメント。派遣を命じた潜水艦が核兵器の搭載が可能なものかは明らかにされていないという。また、派遣した海域は明らかにされていないが、ロシア近海とみられている。一方、ロシア・プーチン大統領は1日、同盟国のベラルーシ・ルカシェンコ大統領と会見し、核搭載が可能な新型の極超音速中距離弾道ミサイル「オレシュニク」のベラルーシ配備について語った。プーチン大統領は停戦交渉について譲歩しない構えを見せている。
