ロシアによるウクライナ侵攻から3年となる24日、アメリカ・トランプ大統領は、「数週間以内に戦争は終わる可能性がある」と述べ、早期の停戦合意に自信を示した。トランプ大統領は、訪米しているフランス・マクロン大統領と会談し、ウクライナ戦争の終結に向けて協議した。「今週か来週にウクライナ・ゼレンスキー大統領と会談し、軍事支援の見返りとして求めている鉱物資源供与の交渉も合意できる」と強調。ウクライナ・キーウでは、カナダやヨーロッパ各国の首脳が集まり追悼式典が行われた。ゼレンスキー大統領はその後行われたG7のテレビ会合に参加し「我々が団結すれば永続的な真の平和が可能」と述べ、交渉にはアメリカ、ヨーロッパ、ウクライナが参加する必要性を改めて訴えた。石破総理大臣は「ウクライナにおける公正かつ永続的な平和実現のため、今後ともG7の結束が必要。わが国もウクライナに対する支援、対ロ制裁は継続していく」と述べ、「力による現状変更は可能という誤った教訓が引き出されないよう注意が必要」と強調した。国連総会では、ウクライナ侵攻3年に合わせた特別会合を開き、ヨーロッパ諸国が主導した「戦闘停止」と「ウクライナ領土保全」を求める決議を採決したが、アメリカは反対し「侵略」などの文言を削除した独自案を提出するなど、ウクライナ支援をめぐるアメリカとヨーロッパの亀裂が浮き彫りとなっている。