火打山は新潟県妙高市と糸魚川市にまたがる標高2462mの山。日本列島の隆起によってできた山でこの辺りでは最も標高が高い。山岳地帯では珍しい湿原が点在する。50万年前にできた平坦地に雪解け水がたまって湿原になったという。湿原の1つ「天狗の庭」は7月になっても雪が残り、雪解け水が様々な植物を育む。日本海側の高山に分布して湿った場所を好むハクサンコザクラは火打山を代表する花の1つ。続いて見頃を迎えるのがワタスゲ。秋にかけて湿原では30種類以上の花を見ることができるので、天空のお花畑と呼ぶ登山者もいるという。同じく湿原の「高谷池」では“池塘”(ちとう)と呼ばれる大小いくつもの水たまりが見られる。水面に点在する島のような部分は寒さなどの影響で分解されなかった枯れ草が積み重なってできる。池塘の中を覗いてみると産卵期のクロサンショウウオがいた。新潟県では絶滅危惧種に指定されている。水辺には羽化したばかりのカオジロトンボがいた。主に高山の湿地帯に生息する。名前の通り、顔が白いのが特徴。氷河期の生き残りといわれている。
