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火打山は新潟県妙高市と糸魚川市にまたがる標高2462mの山。日本列島の隆起によってできた山でこの辺りでは最も標高が高い。山岳地帯では珍しい湿原が点在する。50万年前にできた平坦地に雪解け水がたまって湿原になったという。湿原の1つ「天狗の庭」は7月になっても雪が残り、雪解け水が様々な植物を育む。日本海側の高山に分布して湿った場所を好むハクサンコザクラは火打山を代表する花の1つ。続いて見頃を迎えるのがワタスゲ。秋にかけて湿原では30種類以上の花を見ることができるので、天空のお花畑と呼ぶ登山者もいるという。同じく湿原の「高谷池」では“池塘”(ちとう)と呼ばれる大小いくつもの水たまりが見られる。水面に点在する島のような部分は寒さなどの影響で分解されなかった枯れ草が積み重なってできる。池塘の中を覗いてみると産卵期のクロサンショウウオがいた。新潟県では絶滅危惧種に指定されている。水辺には羽化したばかりのカオジロトンボがいた。主に高山の湿地帯に生息する。名前の通り、顔が白いのが特徴。氷河期の生き残りといわれている。
8月になると火打山の湿原は花の盛りを迎え、多くの虫たちも集まってきた。モウセンゴケはそんな虫たちを狙っている。水たまりの中を覗くと、卵から孵化したクロサンショウウオの子どもがいた。素早い動きで小さな水生生物を食べ、秋には成長して陸へ上がる。
火打山の山頂付近には国の特別天然記念物「ライチョウ」が20羽ほど生息する。体の大きさは40cmほど。国内に2,000羽が生息しているとされ、絶滅危惧種に指定。氷河期に日本へやって来たとされ、氷河期が終わると、寒い気候に適応していたライチョウは高山へ移動したと考えられている。2つの家族が一緒に食事をする様子を紹介。高山植物の葉や実を食べる。ライチョウの生態を長年にわたって研究している信州大学名誉教授の中村浩志さんによると、温暖化の影響によってイネ科の植物が増え、ライチョウの主食となる高山植物が減少。火打山のライチョウは絶滅の危険性が一番高い集団だという。中村さんは環境省や地元の妙高市に働きかけ、イネ科の植物を除去するプロジェクトを始めた。約20人のボランティアと山小屋に寝泊まりして3日間の作業を行った。作業したのは人の手が入らなかった特別保護地区。環境省の福田さんは「見守るだけでは守れない」を標語にしていると語った。最終日には植物を除去した場所にライチョウの親子が姿を見せた。
長野県環境保全研究所の小林篤さんは一般の登山者が撮影した写真を使って新たな取り組みを始めた。小林さんは中村さんのもとで10年以上にわたってライチョウを調査してきたが、山に広く分布するライチョウの調査は大変だった。そこで登山アプリに投稿された写真や位置情報からライチョウの生息域や生息数を把握し、保護が必要なエリアを洗い出そうとしている。位置情報と連動していることで信頼性の高いデータが得られるという。中村さんは「日本の高山の自然を守るには人の手で守らざるをえない段階に入っている。次の世代のために今、保護する必要がある」と新たな保護の必要性を訴えた。
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- ライチョウ火打山長野県環境保全研究所
10月になると静まり返った湿原を色鮮やかに紅葉した木々が秋色に染め上げる。火打山の絶景をドローン空撮映像で紹介した。紅葉は9月下旬から10月上旬が見頃だという。高谷池までは「笹ヶ峰登山口」から徒歩で約4時間。
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