ロサンゼルス・ドジャースの青いユニフォームを身にまとった大谷選手。約20分の入団会見で何度も繰り返したのは勝ちへのこだわり。大谷選手を突き動かしてきたものこそ勝利への飢え。2012年、夏の甲子園出場をかけた岩手県大会。高校3年生だった大谷選手。当時から異次元の活躍を見せるも花巻東高校は決勝で敗退。大谷選手が高校に入ったばかりの頃に記した目標達成チャート。81のマスの中央に「ドラフト1位 8球団」と当時の夢が書かれていた。その夢を叶えるために枝分かれに書き起こされた必要な要素の数々。これだけの努力を積み重ねても高校時代は日本一に届かず。大谷選手が公の場で流した悔し涙。その後、事あるごとに勝つことへのこだわりや一番になることへの思いを口にしてきた。しかし、エンゼルス時代には物足りなさを感じさせる場面も。勝利への執念を一層顕にしていたのが今年のWBC。日本ハム時代の恩人・栗山監督と目指した世界の頂点。負けなしで勝ち進んだ侍ジャパン。準々決勝前日には15分の会見で「勝つ」という言葉を10回も口にし勝利への強い思いを示していた。そして決勝のアメリカ戦を前にチームメイトに発したのが「憧れるのをやめましょう」。今年の新語・流行語にもノミネートされた。今回の決定もドジャースの勝利へのこだわりが決め手だった。憧れだったメジャーの舞台。二刀流を培った日本ハムを経てエンゼルスへ。6年に渡ったエンゼルス時代を経てドジャースで新たな歴史を刻む大谷選手。大きな期待を背負い頂点を目指し続ける大谷選手。「一番大事なのは全員が勝ちに同じ方向を向いているということが大事だと思う」と話した。勝利への飢えを原動力にドジャースでどんな活躍を見せてくれるのか。「バッティングはもう素振りを始めているので概ね予定通りに来ている。若干早いくらいの感じできているので十分開幕に間に合うんじゃないかと。まず優勝することを目指しながらそのところで欠かせなかったと言われる存在になりたいですし、そこの期待に応えられるように今後も全力で頑張っていきたい」と話した。